北海道三笠高等学校 調理部 部長
小山 康樹
この記事は2021年4月1日に掲載された情報となります。
6歳の頃から母親の手伝いをしているうちに料理が楽しくなって、小学6年からわが家の夕飯を作るのは、僕の役目。
進路も三笠高校の一択で、料理全般を学べる調理師コースに入りました。
ぼくに料理の楽しさを教えてくれた家族に心から感謝しています。
調理部の主な活動は高校生レストラン「まごころきっちん」の土日営業と毎週月・木の実技練習。
1年生はきゅうりの半月切りを30秒で60枚できるようになるとか、学年ごとに課題があるので試験に向けて練習します。
去年はコロナの影響で「まごころきっちん」が休業になり、現場で先輩から調理技術を引き継ぐ時間が限られてしまい、大きな宿題になりました。
店で出す「青春御膳」には三笠産のななつぼしをはじめ、できるだけ地元の食材を使っていて、特におすすめは、ほうれんそう。
三笠産ほうれんそうは肉厚で甘みがあって、そのままサラダでも食べられます。
「青春御膳」で出している白和えも人気です。
スーパーでは気がついたら北海道産のものを選んでいます。
以前は自分がおいしいものを食べるのが楽しかったんですが、調理部に入ってからは人に食べてもらって、「おいしい!」と笑顔になってもらえるその瞬間が好きになりました。
でもそれも元をたどれば、農家さんがおいしい食材を作ってくれるから。
なので北海道の農家さんには感謝の気持ちしかありません。
三笠でも畑に行けば、なんでも教えてくださる心強い味方です。
2021年の目標は、先輩たちが連覇している全国高校生食育王選手権大会の最優秀賞を目指します。
新メニューを一から考えるのは大変ですが、いい結果になるよう頑張ります!
Profile
2003(平成15年)年、伊達市出身。小学生から料理人を夢見て、北海道で唯一の食物調理科単科校である北海道三笠高等学校調理師コースに入学。高校生レストラン「まごころきっちん」の運営で全国に知られる調理部に入部。2020(令和2)年の全国高校生食育王選手権大会に初出場で特別賞、牛乳乳製品利用料理コンクールで優秀賞を受賞。2021(令和3)年から調理部9代目の部長に就任。