あの人のVIEW POINT

子どもたちに伝えていきたい、農業の喜び。

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子どもたちに伝えていきたい、農業の喜び。

JA北海道女性協議会
フレッシュミズ部会
部会長 南 直美さん

 

Profile:1980(昭和55)年、知内町生まれ。Aコープ勤務を経て、農業を営む茂敏さんと結婚後に就農。義父母とともにニラ、水稲、ほうれん草の3品目を生産している。4人の子育てをしながら、農作業を手伝うために大型特殊、けん引、フォークリフトの免許を取得した努力家。2018年3月にJA北海道女性協議会フレッシュミズ部会の部会長に就任。(自宅のハウスにて撮影)

 

この記事は2018年6月1日に掲載された情報となります。

 

私は農家に嫁いで就農しましたが、農業は親が働く姿を子どもに見せられるのがいいですね。うちで作ったお米やニラを子どもたちがおいしいと食べてくれるのもうれしいし、地元のスーパーでうちの野菜を買ってくれている方を見かけると頑張ろうと思います。

知内町の中学校では農業の体験学習があり、毎年、数人のグループが体験にやってきます。草取りや出荷前のニラの下処理などを実際にやってもらうのですが、そのうちの女の子一人が中学を卒業した春休みに「アルバイトさせてください」と来てくれました。わずか1日の体験ですが、農業に興味を持ってくれたなら、うれしいですよね。

体験に来る中学生やうちの子どもたちに、食の大切さと農業の喜びをちゃんと教えられたらいいなと思い、食育インストラクターの資格取得に向けて勉強中です。結婚してから大型特殊やけん引、フォークリフトの免許も取ったんですよ。いずれトラクターの作業も手伝いたいと思っています。

JA新はこだて知内支店のフレッシュミズに参加したのは7年前です。メンバー全員が農家のお嫁さんで、子どもがまだ小さいので、子連れで会議に行くこともありますし、会議の後にみんなでごはんを食べに出かけ、子育てや農作業のことを情報交換できるのが楽しいですね。同じ品目を栽培していても、それぞれの家でやり方が違うので、手順や方法を聞くのも勉強になります。

3月に部会長になったばかりで、どのように活動すれば良いかよく分からないことも多いし、下の子がまだ2歳で手がかかります。でも、女性部の先輩方から学び、家族に助けてもらいながら、仲間づくりを進めていきたいと思っています。