この記事は2019年10月1日に掲載された情報となります。
GAPでは、安全な農畜産物生産のための望ましい手順や方法などを各農場ごとに定め、それに沿って作業します。農薬を使う防除についても、計画を立てる時から使用基準など十分確認して進めることが大切です。
ホクレン 訓子府実証農場 農産技術課
主幹 佐久間 芳則さん
農薬は、正しく使えば効果が高く安全な防除方法ですが、使い方を誤ると作業者や環境、消費者に悪影響を及ぼすリスクがあります。事前に使用計画を立てることで、その作物に適用が無い(使えない)農薬を誤って使ってしまうことを防ぎます。
また、決められた量や濃度、使用時期などの基準を守った正しい使い方にもつながります。
計画づくりには、各地のJAや普及センターなどが地域に合わせて作成している防除暦が活用できます。当課もJGAP認証を取得したほうれんそう栽培で、地域の防除暦に基づき計画をつくりました。
古い防除暦をそのまま使っていると、登録が失効した農薬が記載されていたりするので最新のものを使ってください。
なお、その年の気象や病害虫発生状況などで、計画変更が必要な場合もあります。その際は使用基準を満たしているか、収穫時期から逆算して使用できるかなど、変更した計画が適切かどうか確認してから作業することが大切です。