GAPには、農場における食品安全や労働安全確保の他にも業務に役立つ内容があります。GAPの考え方を参考に日頃の作業を見直し、できることから少しずつ改善していくことが大切です。
この記事は2020年12月1日に掲載された情報となります。
ホクレン 訓子府実証農場 農産技術課
係長 佐久間 芳則
整理整頓の実施、農薬の保管方法や使用計画の作成、工程に潜むリスクの評価と対策、責任者の明確化など、皆さんに知ってほしいGAPの基本的な考え方をこれまでの誌面で紹介しましたが、GAPには食品安全や労働安全確保の他にも役立つことがあります。
当課がGAPを取り入れて良かったことの一つは農場内の整理整頓です。倉庫にあるものを確認し不要品を処分したうえで、使いやすいよう分類や保管方法を考え収納するのは大変でしたが、探す手間が無くなり作業がとても効率的になりました。
また、各作業の管理責任者の明確化は各自の責任感を高め、関連知識を学んで皆に伝えたり、より良い作業手順の検討にもつながっています。
各種の在庫台帳や使用記録簿の整備、記帳など、手間がかかるところもありますが、適切な使用や在庫管理に役立ちました。こうしたGAPの考え方を少しでも活用してほしいと願っています。
GAP入門を今までご覧いただきありがとうございました。