あの人のVIEW POINT

青年部の情熱で皆さんとつながりたい

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青年部の情熱で皆さんとつながりたい

北海道農協青年部協議会
会長 今野 邦仁さん

 

Profile:1977(昭和52)年、和寒町生まれ。拓殖大学卒業後、会社員を経て25歳のときに実家に就農。今野家の四代目生産者となる。25haで秋小麦、大豆、小豆等を生産。平成29年度、JA北ひびき青年部初の北海道農協青年部協議会会長に就任。家族は妻と娘2 人、昨年12月に息子が誕生した。

 

この記事は2017年10月1日に掲載された情報となります。

 

農家の四代目ですが、自分は政経学部出身で、農業の知識はまったくのゼロスタート。会社員では味わえないような人生を送りたいと思い、東京からUターンした就農1年目、真っ先にぶつかった壁が農業簿記でした。

今年度から北海道農協青年部協議会会長の任を拝命し、担い手育成について意見を求められますが、かつての自分のような新規就農者に簿記の講習会を開くのも、担い手育成対策のひとつになるはず。

近年のJA北ひびきの新規就農者を見ていると、以前は珍しかった女性の就農や奥さんの実家が農家だからお婿さんが継ぐという例も増えています。今後、女性部とさらに連携を深めていくことも、担い手育成の底上げにつながると考えています。

目まぐるしく変わる農業政策や、未曾有の気候変動など、現在、我々が直面している課題は大きくかつ複雑です。そういうときだからこそ、道青協はJAグループの一員としてホクレンや中央会、信連、厚生連、共済連の皆さんとの距離を縮めたい。もっと「泥くさい」話をいっぱいしたいんです。少し熱すぎるくらいの情熱も青年部だからこそ。それが青年部の役割であり、使命だと感じています。

同時に、縦・横・奥行きのつながりだけでなく「時間」軸の強化、すなわち未来を担う子どもたちへの食農教育も、我々の重要な活動のひとつです。JAグループ北海道が推進する「サポーター550万人づくり」の一助にもなる、学校の先生を対象とした農村ホームステイに力を入れています。

僕の前任の方々はカリスマ性のある偉大な先発ピッチャーばかりで、僕は中継ぎのようなもの。既存のモノ・コト・ヒトを再度見直して、まだまだ光るところを掘り起こしたい。そのためにも、皆さんのところに熱い話をしに行ってもいいですか?