情熱を持って、考えながら仕事をする農業に未来を感じています

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後藤農場 後藤 信太郎

後藤農場
後藤 信太郎

この記事は2022年6月1日に掲載された情報となります。

祖父に可愛いがられ、幼い頃から後継ぎと言われてきましたが、中学、高校と部活動に忙しく、農作業を手伝う機会もなく、農家になることは漠然としていました。

そんな中、父から「北海道の農業はほとんどが1年1作。30年やっても30回しか試せない中で結果を出すために常に考えなければならない」と聞き、それまで定型的に作業するものだと思っていた農業に奥深さを感じました。

また、社会科の授業で、食料生産基地である北海道が「食」で日本を支えていると学んだことも農家を継ごうと思ったきっかけです。

就農してから地区の子ども会をはじめいろいろな活動に参加し、僕も子どもの頃に楽しく過ごさせてもらったことを思い出しました。

農協青年部に加入したことでさまざまなやり方、考え方などを知る機会が増え、仲間もできました。

コロナ禍もあり、青年部の活動はまだ十分とは言えませんが、今後も食育などを通じて農業を身近に感じてもらい、地域へ貢献したいと思っています。

昨年、純農Boyに選ばれてラジオ出演なども体験し、非日常を楽しんでいます。

自分の仕事について話す経験を通じ、形式的になりがちだった日々の作業も一つひとつ考えて行うようになりました。

また、P‌R活動の中で他地域のことを「知らない」とは言えず…。農業新聞を更に読むようになりましたね(笑)。1年間頑張ります。

堆肥を有効活用する循環型農業で、安定して高品質高収量の実績をあげてきた父から学ぶことは多いです。

近年、飼料価格の高騰など大変な面もありますが養豚は続けていきたいです。

農家は、計画をきちんと立てることで自分の時間が持てるのも魅力の一つ。

就農して良かったと思っています!

Profile
1995(平成7)年、女満別町(現大空町女満別)生まれ。東京農業大学を卒業後、後藤農場の四代目として就農。てん菜、小豆、福良金時、種子小麦の栽培と共に養豚も行い「さくら豚」として出荷、循環型農業を実践中。2021(令和3)年、「純農Boy北海道オーディション」でグランプリを受賞し、農業と農協青年部のPR活動に忙しい毎日。野球やラグビーで培った「打たれ強い心」で農業に向き合う。4人きょうだいの長男。