あの人のVIEW POINT

人とのつながりを強みに、言葉で伝え、切り開く未来

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人とのつながりを強みに、言葉で伝え、切り開く未来

北海道農協青年部協議会
副会長 大野 尋人さん

 

Profile:1984(昭和59)年、厚岸町生まれ。高校を卒業後、就農。23歳の若さでJA釧路太田青年部役員に。釧路地区幹事・会長を経て、昨年道青協副会長に就任。両親と妻、2人の子どもがいる。大野牧場は、飼養頭数350頭(搾乳頭数170頭)、牧草地125haと大規模。日差しが差し込む明るい牛舎は、掃除がしやすいように通路幅を広く保つなどの工夫が。(冬でも暖かい牛舎内で生後約1カ月、約60キロの子牛と)

 

この記事は2019年2月1日に掲載された情報となります。

 

牡蠣で知られる厚岸町ですが内陸側には酪農地帯が広がります。酪農家の六代目として厚岸町で生まれ、将来は酪農家になるしかないという環境で育ったので、自慢じゃないけれど学校の勉強は一切しませんでしたね(笑)。

それでも小中学校では生徒会長に選ばれました。と言うのも小学校は全校生徒40人しかいなくて、同学年は7人だけだから、何かしら役をやらなければならなかったのです。

昨年は女性との出会いの場が少ない厚岸町の若い担い手に向けて婚活ツアーを企画。「問題は男性陣の清潔感!」と、プロのヘアメイクやスタイリストまで用意して、バシッと決めてもらい、地元の食材や牛乳を使った鍋料理やデザートを一緒に作り親交を深めてもらいました。いつもみんなの面倒を見てしまうのは性分のようですが、やるからには何事も全力で取り組むのが筋と思っています。

消費地での研修で本州へ行った時には「胆振東部地震で供給がストップした際には大変だった。おいしい牛乳を作るためには北海道産が無くてはならない」というユーザーさんの言葉が心に響きました。改めて北海道は食糧生産基地であると思ったと同時に、僕ら農家が日本の食を背負っていることを自負し、責任があることを理解して北海道の牛乳を全力で守らなければいけないと痛感しています。

道青協としては、人口減少やTPPなど、農家が抱える様々な問題を、繰り返し言葉にするのが役目であり、その方法を模索しているところです。

僕の携帯電話には、北海道12地区、前職・現職を含む多くの盟友の連絡先が入っていて、何かあればすぐに連絡を取り合えます。人とのつながりを強みにJAの先陣を切る。将棋で言う「歩」になりたいと思っています。