ホクレン くるるの杜

消費者の声を直接聞ける「くるるの杜」の対面販売

キーワード:キッチンどきどきくるるの杜対面販売情報発信
「キッチンどきどき」は直売所の一角にあり、洗浄設備や電気調理器具などの備品を備え付けたカウンターキッチンです。写真は取材時に直近で実施したJA北ひびきフェアの模様です。
写真1.「キッチンどきどき」は直売所の一角にあり、洗浄設備や電気調理器具などの備品を備え付けたカウンターキッチンです。写真は取材時に直近で実施したJA北ひびきフェアの模様です。
この記事は2023年4月1日に掲載された情報となります。

ホクレン販売推進部 くるるの杜 運営課 係長 髙橋 洋平さん(左) 島貫 満里さん(右)

ホクレン販売推進部 くるるの杜 運営課
係長 髙橋 洋平さん(左)
島貫 満里さん(右)

「北海道農業全体についての発信も強化していきたいです」(髙橋係長)「道内全てのJ‌Aさんにご活用いただけるとうれしいですね」(島貫さん)

2010年北広島市にオープンした「ホクレン くるるの杜」は、消費者と生産者を結ぶ広報施設です。デジタルツールを使った情報発信とは違い、消費者と直接コミュニケーションできます。販売促進に加え、商品開発の一助としても、ぜひ活用ください。

直売所やテントで産地をPR

道内各地の新鮮な農畜産物やこだわりの加工品を一堂に集めて販売している「くるるの杜」の農畜産物直売所。ここを情報発信の場として活用できることをご存じでしょうか。

「店舗前のテントや直売所の一角にあるキッチンどきどきでは対面販売を実施しています」

こう説明するのは、くるるの杜運営課の髙橋係長。コロナ禍でやむなく試食の提供は中止しているものの、2022年度は全道から25以上のJ‌Aがくるるの杜で対面販売を行いました。

「J‌A単位はもちろん、青年部や生産者のグループが産地P‌Rを行う場として活用されています」と髙橋係長。毎年、同じ時期に来ている団体もあり、「今年はいつ?」と心待ちにしているお客さまも多いそうです。

コロナ禍でイベントの開催が難しくなってからは、くるるの杜の主催で毎月1回程度、6日間の「J‌Aフェア」を企画。各J‌Aに声をかけ、直売所で農産品や加工品のP‌Rと販売促進を行っています。また、敷地内の農村レストランとも連携し、フェアの品目を使用したメニューを展開することで、産地のP‌R強化へつなげています。

敷地内の農村レストランと連携し、販売品目を使ったメニューを提供することもあります。
写真2.敷地内の農村レストランと連携し、販売品目を使ったメニューを提供することもあります。

消費者との交流が励みや参考に

生産者やJ‌A職員が売場に立ち、消費者と会話をしながら販売することで、どのような利点があるのでしょう。

「お客さまの生の声を聞けるので『農作物づくりの励みになった』『今後の商品開発の参考になった』という声をよくお聞きします」と髙橋係長。売れ筋の商品を肌で感じたり「こういうのがあればいいのに」と感想をもらったり、商品づくりのヒントにつながることも少なくありません。

実際に売場で販売を担当する島貫スタッフは、消費者も生産者との交流を望んでいると話します。

「生産者から直接おすすめの調理方法や保存方法を教わるのをすごく楽しみにされています。また、昨年枝に付いたままの生落花生を持って来て販売していただいた際には、調理方法を知りたいとお客さまが集まり、にぎわっていましたよ」

対面販売で深まる理解と共感

J‌A青年部が参加したイベントでは、子ども向けにトラクターの試乗体験、ポン菓子の調理実演、ラジオ番組とのタイアップなど、大規模な企画となった例もあるそうです。直売所に隣接する調理加工体験施設で、J‌A女性部が教える味噌造りなどの体験プログラムも実施しています。

「まずは、くるるの杜へお問い合わせください。実施に向けスケジュール調整や販売商品・販促資材の打ち合わせを行わせていただきます」と髙橋係長。

生産者が消費者の反応を実際に見たり感想を聞いたりできる機会は、そう多くありません。丹精込めてつくった農畜産物や加工品を対面販売するのは貴重な機会。新商品のテストマーケティングなどにもご活用ください。

さまざまなイベントが行われる農畜産物直売所。中でもJAフェアは人気となっています。
写真3.さまざまなイベントが行われる農畜産物直売所。中でもJAフェアは人気となっています。

ホクレン 食と農のふれあいファーム
くるるの杜
北広島市大曲377−1
011−377−8700(受付時間/9:00〜17:00)
https://www.hokuren-kururu.jp/

POINT

• 消費者と直接対話をしてみよう
• 生産現場の想いを売場で伝えてみよう
• くるるの杜を効果的に活用しよう