この記事は2024年2月1日に掲載された情報となります。
増毛町 成澤 貫さん(JAるもい)
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「田面ライダー」を活用した溝切りで水の出し入れをスムーズに。水位センサー活用、夜間のかけ流しで気温変化に対応しました。
DATA
●耕地面積:22ha
●水稲作付面積:ゆめぴりか15ha、ななつぼし4.5ha、えみまる2.5ha
●育苗形式:育苗ポット
●栽植密度:畦幅×株間33cm×13cm
●移植時期:5月20日
●耕地面積:22ha
●水稲作付面積:ゆめぴりか15ha、ななつぼし4.5ha、えみまる2.5ha
●育苗形式:育苗ポット
●栽植密度:畦幅×株間33cm×13cm
●移植時期:5月20日
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水管理をスムーズに行うためのポイントは何ですか?
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溝切りをしっかり行って、機能的な圃場を作ることだと思うよ
6月後半に、乗用式水田溝切機「田面ライダー」を使って溝切りを行いました。
その後1週間ほど中干しを行う時もスムーズに水が落とせ、水を入れる時も溝を水が走るので均一に入れられます。特に大区画の圃場は水の出し入れに時間がかかるため、排水性を高める溝切りが重要です。
出穂期から25日間は水を保つほうが良いと普及センターからお聞きしており、増毛町は用水が豊富なので8月20日まで水を入れていました。その後の落水も素早く行うことができ、2週間後の稲刈りに間に合いました。
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タンパク値を下げる施肥設計はどのように行っていますか?
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土壌診断のほか、システムを活用して可変施肥をしているよ
土壌診断の結果をベースに適正な施肥量を算出しているほか、栽培管理支援システム「xarvio®(ザルビオ)」の情報も参考にしています。これは衛星画像に写された稲の葉の色から生育度合いや地力の影響を目視化し、施肥量を圃場ごとに調整できるツールです。
移植からの積算温度を自動的に計算して稲の生育ステージを教えてくれるので、目視した情報と照合して確認しています。3年前から導入しており、徐々に活用の方法が分かってきました。ICTはほかに、水位センサー「farmo」も活用しています。
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その他のポイント
● 高温期(8月中旬)に行ったかけ流しは、水を冷ますため夜に行う
● 循環式の催芽機を使い、正確な温度管理ときれいな水で発芽させる