水稲除草剤の水口施用は、除草剤散布作業の大幅な省力化につながります。
この記事は2020年12月1日に掲載された情報となります。
ホクレン 肥料農薬部 技術普及課
![水口施用時の状況](https://agriport.jp/wp-content/uploads/2022/11/1-28-1024x386.png)
除草剤散布作業を大幅に省力化
水稲除草剤の水口施用とは、水田に水を流し込む際に水口へ薬剤を投入することで、流れる水と自然拡散によって水田全体に広げる技術です。
水を流し込む作業と同時に除草剤を施用するので、畦を歩き回って散布する必要が無く、水田1枚当たりの処理時間もわずか数分で済み、大変省力的です。
水口施用ができる除草剤の剤型には、顆粒水和剤や、豆つぶ剤、フロアブル剤など、数多くあります。
施用する際の留意点
作業は、処理する時の水位を5㎝程度確保してから入水時に薬剤を投入するのみです。2㎝以上水位がアップしたら処理は完了。止水して終了です。
なお、水口施用を行うには、①均平度が高く、水持ちの良い水田であること、②6時間で水深が2㎝以上上昇する給水能力があることが必要となります。掛け流しの水田や畦畔が極端に低い水田では使用できません。
薬剤の効果を十分得るため、湛水後はオーバーフローをさせないよう特に留意してください。水尻や畦畔からの漏水も効果不良の原因となるので、施用前に漏水がないことの確認が必要です。また、使用する薬剤は水口施用に登録があることを確認してください。
水口施用は、省力化ガイドブックやアグリポート24号でも紹介しています。詳しい内容はお近くのJAやホクレン支所にお問い合わせください。
![イラストで分かる!省力化ガイドブック](https://agriport.jp/wp-content/uploads/2022/11/d20b3210d67ed17bec537cd4f5354571-1-729x1024.jpg)
![アグリポート 24号](https://agriport.jp/wp-content/uploads/2022/11/24h-768x1024.jpg)