この記事は2025年5月27日に掲載された情報となります。
ホクレン 米穀部 米穀総合課
新品種「そらきらり」の作付け拡大を目指し、多収チャレンジを開催します。生産技術向上のため、収量レベルが優れた生産者を表彰。2025年産から3年間実施し、北海道稲作の持続的な発展を目指します。
「そらきらり」の特長
「そらきらり」は、中食・外食向け需要を長年支えてきた「きらら397」及び「そらゆき」から置き換えられる品種として、北海道立総合研究機構にて開発されました。特長として①多収であること、②いもち病への抵抗性が強いこと、が挙げられます。また、冷凍米飯や牛丼、回転寿司など、主に業務用途を中心とした実需試験を実施し、総じて置き換え可能との評価を得ています。
2024年から一般圃での作付けが開始され、「(きらら397などと比較して)収量増を実感できた」「農薬などの資材コストが削減でき作業負担が減った」といった評価の声がありました。
「そらきらり」多収チャレンジを開催します!

「そらきらり」の更なる拡大を目指し、「北海道水田農業ビジョン」では、2027年産で、1万haまで拡大することを掲げています。そこで2025年産より3カ年、「そらきらり」多収チャレンジを開催します。この企画は、生産者が多収に挑戦する機会を創出し、生産技術の面から先進的で他の模範となる生産者を表彰する取り組みです。
また、表彰事例を広く紹介することで、栽培技術水準の向上と、「そらきらり」の作付面積・収穫量の向上を図り、持続的な北海道稲作と国内の安定的な食糧供給につなげることを目指しています。
表彰区分は、「単位収量の部」「増収の部」の2部門で、最大賞金は100万円です。2025年度は、エントリー締め切りを7月末とし、その後、2部門の最優秀賞、優秀賞、優良賞各1名を決定。来年2月頃、札幌市内で表彰式が行われます。
皆さまのご応募お待ちしております!
<「そらきらり」多収チャレンジ2025 詳細>
●参加資格・収量カウント
(1)参加資格
・地帯別単収から算出の生産量80%以上がJAに出荷されていること。
「そらきらり」出荷実績/生産量(地帯別単収×面積)≧80%
※出荷実績:エントリー生産者の「そらきらり」の出荷実績。(2)参照。
※地帯別単収:北海道農政事務所公表(生産年12月頃)の農林水産統計「作柄表示地帯別作況指数及び10a当たり収量」の1.9㎜上単収
※面積:該当年産における、「そらきらり」の実作付面積。
・当該品種作付面積10a以上であること。
・意向調査時において、期日までにエントリー及び実績報告を行い、かつ、受賞した場合、表彰式への参加および栽培内容等について取材・公表を承諾していること。
(2)収量カウント(「そらきらり」の出荷実績)
・農産物検査規格における等級品とする。※飼料用米除く
・なお、網の規格、色選の有無については問わない。
・天災等により、収穫不能面積があった場合は、控除できるものとする。
●エントリー方法
お近くのJAを通じて事務局にお申し込みください。※詳細はお近くのJAにお問い合わせ願います。
●審査方法
(1)事務局は提出を受けた実績データにもとづき、受賞者を決定する。
(2)受賞者の決定にあたっては、単収・増加率をそれぞれ、小数点以下第2まで算定するが、同数の場合は、当該品種の1・2等比率の高い生産者を上位とし、それでも決定しない場合は、当該品種の作付面積が大きい生産者とする。
(3)受賞者が同一となる場合は、当該生産者は単位収量の部のみの受賞とし、地域の平均単収からの増収の部は、次に順位が高い生産者から受賞者を決定する。
(4)表彰者を対象として、証憑書類(耕地図、JA出荷・農産物検査実績等)を照合し、疑義がある場合は状況確認することとし、報告書類に虚偽の申告あるいは不正等が判明した場合は、主催・事務局は審査を中止し、失格とすることができる。
(5)結果への異議申し立ては一切受け付けない。
●主催・事務局:ホクレン農業協同組合連合会連合会 米穀部 米穀総合課