この記事は2024年7月31日に掲載された情報となります。
蘭越町 金子 辰四郎さん(JAようてい)
稲わら処理の実施状況
POINT!
圃場が乾くタイミングを逃さず、収穫後できるだけ早くすき込みを行います。中干しや溝切りなど事前に排水しやすい圃場にする手間をかけました。
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秋すき込みはしっかりと行えましたか?
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事前に圃場の排水性を高め、タイミングを逃さず素早くすき込みました
理想は稲刈りの後、まだ稲わらが青いうちにすき込むことです。圃場を早く乾かし、すき込むために、排水性を高める事前作業を行います。
まずは、中干しで酸素を圃場に供給する7月中旬〜下旬に溝切りを行います。収穫前も溝切りを実施。収穫時にはコンバインで稲わらを短く裁断。すき込みしやすい長さにしています。収穫後にも溝切りを行い、排水を促進。
すき込みはスタブルカルチで素早く行います。圃場が広いので作業スピードが重要。耕起作業とは違い、10cm程度に浅く起こして速くすき込みました。
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秋すき込みの後はどのような作業をしましたか?
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圃場を細かく観察して、圃場に合わせた排水性を高めるよう取り組んでいます
収穫後はとにかく排水対策を行いました。圃場をしっかりと観察して水が溜まっているところを把握。排水口のチェック・溝切り・心土破砕・弾丸暗きょなど圃場の特徴に合わせて排水対策を行うことで、停滞水を無くすようにしました。
昨年のように天候が悪い時には、秋すき込みができない圃場も当然出てきます。そうした圃場もできるだけ溝切りをして排水対策は万全にしました。秋の排水対策が春の雪解け水排水を促し、春作業が楽になります。
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その他のポイント
● 圃場が乾かない内にすき込むと春まで稲わらがそのまま残ってワキの原因になる。
● 秋すき込みをして圃場を整備すると春の耕起で機械の負担が少なく、作業も楽になる。
※ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。