強い日差しの下で作業をしていると、目の疲れを感じることはありませんか。紫外線から目を守るためのサングラスの選び方を、富士メガネ狸小路本店の伊藤店長に教えてもらいました。
この記事は2022年8月1日に掲載された情報となります。
株式会社富士メガネ
狸小路本店 店長
伊藤 吉一さん
農作業に適したサングラスの選び方二つのPOINT
POINT❶レンズ
最近のレンズは無色透明のものも含めて全てUVカット機能が施されています。かつては濃い色のサングラスは瞳孔が開くので目に悪いといわれましたが、UVカットのレンズであれば気にすることはありません。色味や濃度は用途や環境に合わせて暗過ぎず、明る過ぎないものを選びましょう。横からレンズに入って反射する紫外線(裏面UV)をカットするタイプや、光の乱反射を少なくしてまぶしさを軽減する偏光レンズ、紫外線量に応じて自動的に濃淡が変わる調光レンズなどもあります。
POINT❷フレーム
顔に対してやや大きめのデザインや、つるの太いタイプなど、光が入る隙間の少ないフレームがおすすめです。鼻パットやサイズなど、お顔にしっかりフィットするものを選んでください。
タイプ別サングラスフレーム3種
01 オーバーグラス
メガネの上や横からの光も防ぎます。普段お使いのメガネの上に重ねてかけたり、メガネをお使いでない方はそのままかけられます。
02 ハイカーブタイプ
カーブのついた大きなレンズが特徴のサングラス。横から光が入りづらくスポーツにも適しています。
03 クリップオンタイプ
普段お使いのメガネに被せて、跳ね上げ式のレンズをもう一枚つけます。一本二役で便利に使えます。
紫外線は目にもダメージを与えます
肌と同じように、目も紫外線でダメージを受けます。屋外での農作業は、目にとって過酷な条件。特に水田などの水辺は紫外線の反射が強く、ダメージを受けやすい環境です。目がチカチカする、充血するなどの症状を自覚されている方も多いのではないでしょうか。
目を守るにはサングラスが有効
太陽光線のまぶしさをやわらげ、目の疲れを軽減してくれるのがサングラスです。紫外線や風、ちり、ほこり、花粉などからも目を守ります。当社で販売しているメガネは全てUVカット率99%以上のレンズですので、度入りの無色のメガネでも紫外線は防げますが、まぶしさの軽減には色のついたレンズが必要になります。
有害な光をカットする特殊なレンズも
目に有害なのは紫外線だけではありません。パワーの強い短波長のHEV(400〜420nm)は、目の奥まで届き、瞳の中の色素ルテインに影響があると言われています。最近は紫外線だけではなく、有害なHEVや、目の周りのシミやシワの原因になる近赤外線までカットしてくれるレンズもあります。
長く使うための正しいお手入れ
土ぼこりが付着したレンズをそのまま乾拭きすると、レンズに傷がつき視界が悪くなってしまいます。まず水洗いをしてから、メガネ専用クリーナーを吹きかけ、専用クロスやティッシュペーパーなどで拭き取ってください。クロスは複数枚用意し、洗濯して交互に使いましょう。レンズに水滴がついたまま乾燥させてしまうと水ヤケといわれる跡がついてしまうので、すぐに拭きとるようにしてください。汗によるくもりを防ぐ、くもり止めのスプレーもあります。
便利なアクセサリーもいろいろ
体を激しく動かす時は「スポーツバンド」でメガネを固定すると落下防止になります。かけたり外したりを繰り返す時は「グラスコード」を使うと置き忘れることがありません。テンプル(つる)の端に取り付け、メガネのズレを防ぐ「メガロック」というアイテムもあります。