CASE STUDY 01
合同会社横石牧場(JA北オホーツク)

高めの刈取でNO土混入、踏圧は端までしっかり

キーワード:サイレージ子実コーン子実とうもろこし自給飼料
この記事は2024年8月30日に掲載された情報となります。

合同会社横石牧場(JA北オホーツク)

合同会社横石牧場
(JA北オホーツク)

●DATA
経産牛頭数:120頭
草地面積:130ha
飼料用トウモロコシ面積:10ha
トウモロコシ品種:82日品種
収穫作業:JAコントラで収穫、自前で鎮圧

 

飼料用トウモロコシの収穫について:播種5/10前後、収穫9/20前後が基本。天候や作物の生育を見て判断しています。デンプン割合は乾物30%以上を目標にしています。

 

  • コーンサイレージ調製のポイントは?

  • バンカーをキレイにしています

●基本、詰込み前にバンカーの掃除と石灰塗布を行っています。

●また、バンカーに破損があれば、シーリング剤で補修もしています。

 

パネル間をシーリング剤で補修

 

  • 刈取り高さを高めにしています

●刈取り高さは膝より下くらい。収量は落ちますが、発酵品質を下げる原因となる土の混入が絶対しないよう実施しています。

●クラッシャー・切断長の調整はホクレン担当者とも連携し、収穫前のコーンの状況、他の生産者の情報から設定し、出来上がったものを見ながら調整しています。

 

  • しっかり踏圧しています

●圧が均等にかかるように意識しています。特に、耳はキッチリ踏むように意識しています。

●踏圧後の密閉では、タイヤを奥から前へ空気を抜くように、全面においています。

●開封後の取り出しは、踏圧が高いためショベルでは難しく、サイレージカッターを利用しています。取り出し面がキレイなため、二次発酵防止にも役立っています。

POINT_薄く敷いてこまめに谷型に詰め込み端を踏みます
POINT!
薄く敷いてこまめに谷型に詰め込み端を踏みます。

 

POINT_タイヤを奥から置くことで、中の空気を出し、再侵入を防ぎます
POINT!
タイヤを奥から置くことで、中の空気を出し、再侵入を防ぎます。

 

取り組みの成果

●牛ファーストで自給飼料を考え、人間が食べたくなるようなサイレージを常に意識して作業をしています。手間をかけて自給飼料を作り、良い粗飼料を最大限食わせて搾ることが基本と考えています。

●よいサイレージだと、濃厚飼料給与量を減らすことができ、牛がたらふく食べてくれるおかげで個体乳量は上がり、生産性が向上しました。さらに、牛を健康に飼養でき疾病も出づらいことを実感しています。

●自給飼料の単価は、乾物に換算すると決して安くなく、だからこそ最大限ロスを減らすことを心掛けています。

 

※掲載ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。