CASE STUDY 03
藤倉牧場(JA中春別)

刈取り高さをしっかり維持。切断長は適宜調節

キーワード:サイレージ牧草牧草生産自給飼料飼料
この記事は2024年5月27日に掲載された情報となります。

藤倉牧場(JA中春別)

藤倉牧場
(JA中春別)


●DATA
経産牛頭数:200頭
草地面積:140ha
バンカー本数・大きさ:1番草で約4本、2番草で1.4本の使用。(各バンカー幅10m、高さ2.0m、長さ50m)
収穫作業:自前のハーベスタで収穫、外部から7名のサポートメンバー

 

牧草の収穫について:1番草の収穫は例年6月20日以降。天気や草地の状況を確認し、収穫開始日を決めています。収穫メンバーは十数年の付き合いのため、草地の状況を正確に理解し、作業をスムーズに行うことができます。

 

  • 牧草サイレージ調製のポイントは?

  • 刈取り高さを重要視しています

●3〜4年前に機械のオプションで下駄を捌かせ、刈取り高さを8〜10cmの間で調整。それ以前は低く刈っていてスラリーを拾っていると感じたため導入しました。このオプションによってサイレージの粗灰分(Ash)が下がり発酵品質が良くなりました。また、2番草の生育もよくなりました。下駄の高さは毎日チェックし、ズレがないようにしています。

 

写真1.刈取り高さを維持して刈取り
写真1.刈取り高さを維持して刈取り

 

  • 切断長を適宜調整しています

●刈取り時の気候や刈取りの速度、原料草の水分を考慮したうえで、切断長を決めています。

●予乾により、サイレージ水分を74〜75%に調整できていることを考慮して例年12㎜で切断していましたが、昨年はやや草が乾き気味であったことから10㎜に変更しました。

設定値に対して実際の切断長がどうなっているかは、パーティクルセパレーターを利用して確認しています。昨年収穫途中で確認したところ、上段に残っている割合が高かったため、10mmから9mmへ設定を変更しました。

 

図1.パーティクルセパレーター
図1.パーティクルセパレーター

 

●切断長を調整することで、鎮圧のかかり具合がよくなり、また、嗜好性が上がりました。

 

取り組みの成果

品質の良いサイレージを作っている農家さんに影響されて、取り組みを始めました。これらの取り組みにより、サイレージの発酵品質が良くなり、食いが安定するようになりました。

 

※掲載ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。