GAPでは、作業の工程ごとに適切な管理を行うことで、安全性を確保します。当課のJGAP(ほうれんそう)での農薬の適正使用への取り組みを紹介します。
この記事は2020年6月1日に掲載された情報となります。
ホクレン 訓子府実証農場 農産技術課
係長 佐久間 芳則
当課の農薬散布の手順は、
①散布農薬決定〜圃場の病害虫発生状況や防除計画などを確認。
②ラベル記載内容確認〜対象作物、使用時期(収穫前日数)、成分の累計散布回数等の確認。
③散布機点検〜残液が無いことをチェック(ノズルやホースなど)。
④薬液調製〜ラベルや散布量の確認後、所定の器具を使用し正確に計量。計量器具や空き容器の洗浄液は薬液タンクに入れ使う。
⑤農薬散布〜ドリフト注意、風向や風速を確認。
となります。
農薬散布にあたっては、病害虫発生状況など踏まえ、防除計画(アグリポート21号で紹介)に基づき農薬の種類、対象圃場と面積、水量や薬量などを決定します。その後、農薬管理の責任者が確認したうえで散布を指示することで、不適切な薬剤使用を防いでいます。
また、薬液調製時は使用する薬剤のラベルを見て、計量カップやはかりなどを用い、正確に計量しています。多少の手間はかかりますが、農薬の適正使用には欠かせないと感じています。
次号は「農薬散布器具の洗浄」を紹介します。