コネクテッドファーム通信(2024年7月)
取り組みNOW~自動化、省力化、生産性向上~

ロボットトラクタの運用による省力化の実証試験を新たに開始

キーワード:コネクテッドファームホクレン訓子府実証農場ロボットトラクター自動操舵トラクター
ロボットトラクタとモアコンディショナーの適応実証(2023年)
ロボットトラクタとモアコンディショナーの適応実証(2023年)
この情報は2024年7月1日に掲載された情報となります

 

スマート農業推進課・訓子府実証農場 農産技術課・畜産技術課

 

畑作と酪農畜産(粗飼料収穫関連)における農作業の自動化・無人化に向け、ホクレン訓子府実証農場で取り組んでいるロボットトラクタの実証試験を紹介します。

この実証試験は、株式会社クボタ・株式会社北海道クボタと、井関農機株式会社・株式会社ヰセキ北海道と共同で行っているもので、2023 年4 月から開始しています。

2024 年は、2023 年の実証試験の課題を踏まえた「ロボットトラクタの作業機への適応」に加え、新たに「ロボットトラクタの運用による省力化」の実証試験に取り組んでいます。

「運用による省力化」とは、実際の作業体系に基づき、二つの作業の一方をロボットトラクタが担い、共同で作業することで省力化を図る運用方法を調査するものです。

 

ロボットトラクタとツインレーキの適応実証(2023年)
ロボットトラクタとツインレーキの適応実証(2023年)

 

2024年4月には、畑作とデントコーンで「砕土整地」と「播種」などの春作業を対象に、共同による作業での省力化試験を行いました。詳細な結果は検証中ですが、昨年、ロボットトラクタを使わずに実施した慣行での作業より、大きく作業時間短縮が図れました。

また、2024 年3 月には「農業機械の自動走行に関する安全性確保ガイドライン」が改正され、遠隔監視による指針が示されました。ロボットトラクタの活用シーンの広がりが期待されています。