土壌分析を効果的に使い施肥設計をしよう

キーワード:土壌分析施肥設計肥料

土壌分析を効果的に使い施肥設計をしよう

施肥設計といっても、窒素・リン酸・カリの量をぴったり合わせるわけではありません。簡単に言うと、土壌養分や有機物施用を踏まえて使う肥料の「種類」と「量」を決めることです。ここでは直播てん菜の火山性土を例に、ベストな肥料の選び方を紹介します。

この記事は2022年2月1日に掲載された情報となります。
※数量はすべて10a当たりの数値になります。

01 必要な肥料養分量を計算しよう

必要な肥料養分量を計算しよう

02 肥料の種類と量を決めよう

肥料の種類と量を決めよう


注意すべき土壌分析依頼のポイント

空知くみあい土壌分析センターでは年間約7000点の土壌分析を行っています。精度の高い分析結果を早く出すためには皆さんのご協力が不可欠。土壌サンプル採取の以下のポイントを押さえて土壌分析を有効活用してください。

ホクレン肥料株式会社
空知工場 製造課 係長
空知くみあい土壌分析センター
板野 敦子さん

1. 採取地の選定

採取は、圃場全体の対角線上に圃場から5箇所採取し、一つに混合します。

2. 不純物を取り除く

サンプルとなる土壌から枯れ草や根、虫、石などの不純物を取り除きます。ただし、草地のルートマットは取り除かずに採取します。

3. 土を乾かす

降雨後の土壌は控えるなど土を乾かして持ち込んでもらえるとスピーディーです。

4. 土壌サンプル量

少ないと分析に支障が出たり、多過ぎても廃棄になるので、土壌サンプル袋の矢印箇所を目安に入れてください。

5. 混み合う時期を避ける

11〜1月に分析依頼が集中するため、分析が完了するまで時間がかかります。春や夏など空いている時期を選んで申し込むのもおすすめです。

空知くみあい土壌分析センター