CASE 06 <旭川市>

土壌診断に基づいた施肥設計はどうしているの?

キーワード:ゆめぴりか施肥設計栽培技術栽培方法
この記事は2024年2月1日に掲載された情報となります。

旭川市 岩井 敬樹さん(JAあさひかわ)

旭川市 岩井 敬樹さん(JAあさひかわ)

 

  • 土壌診断で足りない微量要素を少しずつ加え、土のバランスを良くしながら、側条施肥の活用、ケイ酸資材の追肥をしています。

DATA
●耕地面積:14ha
●水稲作付面積:ゆめぴりか4.6ha、ななつぼし1.5ha、きらら397 1.4ha、その他4ha
●育苗形式:中苗マット
●栽植密度:畦幅×株間33cm×13cm ㎡当たりの株数25株
●移植時期:5月16〜17日
旭川市岩井-敬樹さん成分表

 

  • 元肥、追肥の施肥設計はどのようにしていますか?

  • 定期的に土壌診断を行い、結果により主に微量要素の量を調整するよ

土壌診断を3〜5年に1回行い、圃場ごとに数値に合わせた施肥設計をしています。土は少しずつ変化していくため、特にマンガン、ホウ素、鉄などの微量要素は足りないものを少しずつ追加し、バランスが良くなるよう様子を見ています。

基本的に施肥量は少なめにし、量より品質を重視した設計にしています。施肥量の約半分は側条施肥にすることで、根元が肥料に触れるので初期生育が促進されます。7月上旬にはケイ酸資材を追肥しており、効果が感じられるので地域の生産者は同様に行っています。

旭川市岩井-敬樹さん図1

 

  • 水管理をしやすくする方法って何ですか?

  • 中干しの際に溝切りをすることと、水位センサーを活用しているよ

6月中下旬に中干しをする際に溝切りをしています。実践してみると、水が早く落ちて再び入れる時も溝に水が入るので早く全体にいきわたり、水管理が楽になります。

猛暑時にかけ流しをした時も、スムーズに水が流れました。6月下旬から7月初旬に深水管理をする際は、水位センサーを使っています。従来は毎日目視をしていましたが、水位センサーを使うことで忙しい時は巡回を省くことができます。

旭川市岩井-敬樹さん図2

  • その他のポイント
    ● 水はけの良い圃場を選び、収穫後はなるべく早く稲わらをすき込む
    ● 7月下旬の猛暑時に天気予報を見て高温の日に3〜4日かけ流しを

※ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。