PART1 北海道指導農業士とは

あなたの身近にいる達人たち

キーワード:担い手確保
達人に学ぶ
吉村さん、なんで高校生にそんなに熱心に教えているんですか?

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この記事は2016年10月1日に掲載された情報となります。

 

経営改善や農業振興について指導的役割を果たす農業者に付与される「指導農業士」の称号。彼らの言葉には、明日へのヒントが詰まっています。

 

北海道指導農業士制度をご存知ですか?この制度は1971(昭和46)年にスタートし、これまで全道で816名の方が指導農業士として認定を受けています(平成28年4月現在)。

指導農業士の主な役割は「新規就農希望者の研修受け入れや定着の促進」「女性農業者や青年農業者等への活動支援および資質向上」「地域農業の振興および農村生活の向上」の3つ。道や市町村、農協などと協力してボランティアで活動されています。

北海道指導農業士は、ドイツのマイスター制度を参考に生まれた称号です。誰でもなれるわけではなく、「高度な生産技術力、経営・生活管理能力を有し、農業経営や農家生活の成果がその地域の水準以上」であり、「次世代の農業の担い手育成に強い熱意と指導性を有するとともに、研修生の受け入れおよび適切な指導が可能」な農業者が、市町村長の推薦を受け、北海道知事によって認定されます。

つまり、北海道指導農業士は「農業の達人」ともいえる存在。さまざまな経験に裏打ちされた彼らの言葉には、きっと参考になるアイデアやノウハウがたくさんあるはずです。

今回、ご協力くださった3名の方だけではなく、あなたの身近にも指導農業士がいらっしゃるはず。農業や地域の未来について話し合ってみませんか。新しい時代を切り拓く知恵や発想が、思わぬところから生まれてくるかもしれません。