一般社団法人 北海道猟友会 会長
堀江 篤
この記事は2021年6月1日に掲載された情報となります。
田舎育ちで子どもの頃から外で体を動かすことが大好きでした。
冬はスキーにスケート、夏は魚釣り。
野山を駆け回り、人が行かないような所へも行ってみたい冒険少年でした。
狩猟を知ったのは10歳の頃。
鉄砲を持っていた隣家のおじさんに付いて行ったのですが、その時の感動は今も忘れられません。
狩猟はさまざまな発見があります。
動物の生態に触れ、動物との共存や保護管理の必要性を考えるようにもなりました。
北海道の大自然がもたらす恵みを享受し、その大地に立つことへの感謝の気持ちを常に持っています。
北海道猟友会には、女性234 名を含む5294名の会員がいます(2021年4月現在)。
会員がスムーズに狩猟を行うことが会の目的ですが、それには安全が第一、事故のない狩猟は永遠の課題です。
銃を扱うのは危険と隣り合わせなことを常に意識し、訓練を重ねる。
猟場では必ず下見し、弾の最終着地点「バックストップ」を確認、獲物を見つけても一歩引いて考える冷静さも必要です。
そうしたルールを講習会などで後輩に伝え、事故撲滅と違反行為防止に使命感を持って取り組んでいます。
会員には、厳しい試験や審査を経て免許を取得した自信と責任を持っていてほしいですね。
そして、重要な役割に有害鳥獣駆除のボランティア活動があります。
獲物が圃場から出ているところを狙うなどマナーを心がけていますが、駆除にあたって圃場に入らなければいけない時も多く、農業生産者の皆さんの協力が欠かせません。
鳥獣被害軽減を目指す仲間として、日ごろから挨拶を交わし獲物に係る情報や活動内容など共有して信頼関係を築きながら、一緒に取り組んでいきたいと思っています。
Profile
1947(昭和22)年、佐呂間町出身。留辺蘂高校卒業。自動車のディーラー勤務などを経て、1983(昭和58)年、堀江損害保険事務所(のちの株式会社ジャパン保険企画)を開業、代表取締役に。1969(昭和44)年に狩猟免許を取得、翌年、猟友会北見支部に入会。北見支部長、道猟友会副会長を経て、昨年、同会長に就任。スキージャンプでインターハイ優勝の経験を持つ活発さは健在で、狩猟では20㎞以上歩くことも。