この記事は2025年5月27日に掲載された情報となります。
資材生活事業本部 肥料農薬部 肥料課
1.価格交渉の経過
(1)令和7肥料年度(令和7年6月~令和8年5月)の価格について、弊会は生産者・会員農協を代表して、本年2月より各メーカーと個別に交渉を行いました。
(2)弊会は依然として北海道農業が厳しい情勢の中、生産者の営農コスト低減による農業生産基盤の維持拡大、多様化する生産者ニーズへの対応を進め、製品の安定供給を念頭にメーカー各社と交渉してまいりました。
2.価格交渉の結果
弊会取扱主要化学肥料の平均で5.5%の値上がりでの決定(令和6肥料年度対比)
(1)輸入原料価格は、国際市況の上昇を踏まえ、主要品目の尿素・りん安・塩化加里はいずれも値上がりとなりました。
(2)製造諸経費は、人員確保などにかかわる労務費や安定輸送に向けた物流費が引き続き上昇していることから、値上がりとなりました。
(3)昨年に引き続き3億円の「肥料価格対策(価格織込)」を実施し、価格抑制に努めます。
(4)この結果、弊会主要化学肥料の平均で5.5%の値上がりでの決定に至りました。
3.今後の各種取組み
輸入原料調達から製品供給および生産現場での技術対応までの各種取組みを実施し、安定供給と施肥コスト低減に努めます。
(1)原料調達
ア.安定供給を目的とした早期手配と仕入先の多元化を図ります。
イ.経済安全保障推進法に基づく国の支援を活用した輸入原料の備蓄を進めます。
(2)製品供給
ア.国内資源を活用した粒状堆肥入りBB肥料「あぐりサイクル」「みどりサイクル」シリーズの取扱拡大を図ります。
イ.コスト低減の最重点品目であるBB肥料の積極的な取扱拡大を図ります。
ウ.コスト低減に加え、施肥作業の省力化や環境配慮への取組みに繋がるBB肥料「せひラク」シリーズ、「えこラク」シリーズの普及拡大を図ります。
(3)技術対応
土壌分析診断の重要性の再啓発並びに分析結果に基づく適正施肥の推進に努めます。
※内容に関しての問い合わせは、下記にお願いいたします。
ホクレン農業協同組合連合会
資材生活事業本部 肥料農薬部 肥料課(TEL:011-232-6158)