資材生活事業本部 施設資材部 資材課
この記事は2025年5月7日に掲載された情報となります。
ホクレン施設資材部資材課では、全道各地の生産者の方々に生産者モニターになっていただき、新資材・新技術の実証試験(以下、生産者モニター試験)を行っています。モニター試験を通じて品質・実用性の検証を行い、その結果を活用し生産現場への普及拡大に向けた取り組みを行っています。
令和6年度は、施設園芸ハウスにおける暑熱対策や農作業の省力化・軽労化に寄与する資材等について38件のモニター試験を行いました。
被覆資材分野では、生分解性マルチの試験を13件行いました。生分解性マルチは、農作物の栽培後に圃場にすき込むと土壌中の微生物の働きにより最終的に水と二酸化炭素に分解されることから、使用済みプラスチックの排出抑制に貢献するものです。また、使用後のマルチ撤去作業が不要なため、農作業負担の軽減に繋がります。北海道では主にカボチャやスイートコーン等で使用されていますが、最近では道内で作付面積が増加している甘藷(さつまいも)でも使用されるケースもあります。
ぜひ、試験結果をご参照ください。
また、施設園芸ハウスにおける暑熱対策試験も行いました。ハウス内における暑熱低減方法は様々な方法があります。
今回の試験では①遮熱被覆資材、②遮光ネットおよび遮光剤、③外気導入、④細霧冷房の方法で暑熱対策に取組みました。特に①遮熱被覆資材については、作物に必要な太陽光は遮ることなく、ハウス内温度を下げることが可能で、作物の収穫量が増加したという報告を受けております。その他の試験につきましてもハウス内温度の低下に繋がる結果となっておりますが、上記の方法を複数パターンを組合せることで、より高い温度低減効果が期待できます。
令和6年度のモニター試験資材についてご興味のある方はお近くのJAまたはホクレン施設資材部資材課(011-232-6163)へお問合せください!
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