2024 純農Boy グランプリ
岩本農場 河野 慎(JA道央)
この記事は2025年4月1日に掲載された情報となります。
学生時代にどんな時も親身になって話を聞いてくれる友人の存在がありがたくて、自分も同じようなお手伝いができたらと思い、メンタルケアに関心を持つようになりました。
農福連携という言葉を知ったのは、大学の恩師である橋本菊次郎先生の授業がきっかけです。
大学を卒業後、医療現場を経験してから、祖父と伯父が続けている岩本農場の将来的な後継者として、農福連携にも取り組ませてもらうという前提で就農することになりました。
就農1年目はコロナ禍だったこともあり、家と農場の往復のみでしたが、青年部に加入後、その閉塞感が一気に解消され、新人農家同士で情報交換をしたり、先輩たちとのつながりができ、とても心強かったです。
今回の「純農Boy」も先輩から薦められ、思いがけずグランプリをいただき本当にありがとうございました。面接でアピールした落花生栽培の農福連携は、去年から取り組んでいます。
千歳にある障がい者のための「就労推進室やませみ」さんに相談し、市内の事業所から4人の方に定植や収穫にトライしていただきました。
皆さん、非常に集中力があり、仕事も丁寧です。栽培全体の管理や出荷など、お任せできることが増えていく可能性を感じています。
農業の魅力は、自分が手をかけたことの成果が目に見えて実感できること。そして、作物の成長を見守るという自分の役割を見出せるところ。これはまさに農福連携に適した部分だと思います。
今後の純農Boyの活動としても、農福連携のような農業のいろんな側面を広めていきたいと思っています。最近やっと農業が面白いと思えるようになってきました。皆の力を合わせて、もっとおいしい落花生を作りたいです。