CASE 08 <留萌>

秋すき込みはどのタイミングで行っているの?

キーワード:ゆめぴりか栽培技術秋すき込み稲わら搬出
この記事は2024年7月31日に掲載された情報となります。

小平町_長岡翼さん_JAるもい

小平町 長岡 翼さん(JAるもい)

稲わら処理の実施状況
留萌_表

 

POINT!

粘土質土壌なので、圃場を乾かすことが最大のポイント。中干し、落水、秋すき込みを計画的に行い、排水性の良い圃場にしています。

 

  • 圃場を乾燥させるために、どんなことに取り組みましたか?

  • 幼穂形成期前に中干しを行い早めに水を落としています

 

6月下旬〜7月初旬に溝切り中干し

 

圃場が粘土質なので、排水には特に気を配っています。幼穂形成期前の6月下旬から7月初旬に、溝切り・中干しを行い、土壌に酸素を供給します。

 

落水と水入れ

 

中干しは8年ほど前から行っており、その年から秋の乾きが良くなる効果が見られました。収穫時期までに確実に乾いた状態を作るために、落水は7月20日頃と例年かなり早いです。

その後も高温障害を防ぐために、乾きすぎない程度に少しずつ様子を見ながら水を入れます。

 

  • 秋すき込みを確実に行うためのコツはありますか?

  • 雨が降る前に、心土破砕とすき込みまで一気に終わらせます

 

心土破砕からすき込みまで一気に

 

収穫後の圃場の状態を見ながら、雨が降る前にサブソイラーで心土破砕、すき込みまで一度に、出来るだけ短時間で終わらせてしまうのが理想です。

すき込みをしてから冬になるまでの期間を長く取り、少しでも腐熟を進ませるようにしています。

もともとタンパク値が高くなる圃場が多いですが、秋すき込みをすることでタンパク値が下がると共に、春の圃場の乾きも変わってきました。秋すき込みは徐々に効果が出るので、続けることが大事だと思います。

 

  • その他のポイント
    ● 融雪時にケイ酸資材をまく。

※ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。