
現在は朝日アグリア株式会社千葉工場近隣の堆肥を使って生産されていますが、今後、道内で排出される堆肥の活用も検討しています。
この記事は2025年2月3日に掲載された情報となります。
ホクレン肥料農薬部 肥料課
水田 卓志 課長補佐
国内資源を中心に、一部化学肥料などを加えて粒状化した肥料を使った新しいBB肥料「あぐりサイクル」「みどりサイクル」をご紹介します。
Q.注目の新しい肥料とはどんな肥料ですか
A.国内の家畜ふん尿を活用し、粒状化したものを含んだ肥料です。
この肥料は、国内で排出された家畜ふん尿(豚ふん・鶏ふん・牛ふん)を堆肥化し、㆒部化学肥料等を加えて粒状化した特殊肥料(粒状堆肥原料)をブレンドした新しいBB肥料です。「あぐりサイクル」「みどりサイクル」の二つのシリーズがあります。持続可能で環境にもやさしい肥料として注目を集めています。

粒状堆肥原料を20%(有機割合10%)以上を含むBB肥料です。全道の平均的な成分で、幅広い圃場での使用が期待できます。

高窒素(N)で施肥量を削減するとともに、リン酸(P)・カリ(K)の減肥を図ったシリーズです。PKが蓄積した圃場向けです。
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安定した供給と環境への配慮が新しい!
Q.普通の肥料とは肥効が違うの?
A.一般的なBB肥料と変わりません。
粒状堆肥入りBB肥料は、2022〜2024年度、道内10カ所以上で「施肥合理化圃場試験」の現地試験が実施され、初期生育は慣行区とおおむね同等。
収量も同等か、多少優る傾向でした。機械施肥適性も従来のBB肥料と変わりませんでした。
こうした結果を受けて、令和6肥料年度(2024年6月〜2025年5月)より販売を開始しており、水稲・てん菜・馬鈴しょ・大豆・小豆・牧草・コーン・小麦・野菜類の作物別に合わせて18銘柄をラインナップしています。

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あぐりサイクル、みどりサイクルの詳細はアグリポートVOL.50の記事もご参照ください。>>記事を読む