この記事は2024年12月20日に掲載された情報となります。
ホクレン 訓子府実証農場
訓子府実証農場では視察・研修の受け入れを行っています。2024年度も多くの団体の方々などにお越しいただき、9月末までに54件、約600人の方に来場いただきました(表1)。訓子府実証農場の視察・研修の受入れ状況や内容などをご紹介します。
「耕種関係」(農産技術課)
ホクレン訓子府実証農場は、組織・技術・人・地域をつなぐ、コネクテッドファームとして、省力化・自動化やデータ活用など、スマート農業を中心とした実証試験に取り組んでおり、関連した視察の受け入れを行っています。
無人で圃場内を走行し、直進や旋回を行うだけでなく、PTO駆動の入り切りや作業機の上げ下げなども自動で行うロボットトラクタについては、現在行っている実証試験内容の説明に加え、ロータリーによる整地作業の実演などもご覧いただきました。
可変施肥技術については、衛星データから得られる生育マップに基づいた、可変施肥マップの作成について、パソコンなどでの操作方法を実演しながら紹介しています。手順を聞いて自らパソコンを操作することで、継続して取り組めるかなど、自分の経営に導入するかどうかの判断に役立ったとの感想をいただいています。
なお、可変施肥技術に関しては、当農場内だけでなく、現地に出向いての講習会や、機械メーカーと連携した施肥機操作の説明も行っています。
また、近年の環境配慮への意識の高まりから、温室効果ガス削減に有効で、土壌改良の効果も期待できる高機能バイオ炭の試験を目的とした視察来場も増えてきています。
「畜産関係」(畜産技術課)
当農場では約340頭の乳牛を飼養しており(経産牛約160頭)、酪農現場で活躍する人材の育成を目的に、実際の酪農現場を想定し乳牛の飼養から飼料作物の栽培管理まで一貫して学ぶ場として、多くの研修に対応しています。
1年間の長期研修生の受入れの他にも、目的に応じた研修を随時実施しており、酪農現場での搾乳作業を中心に数日から1カ月程度まで幅広く対応しています。今年度は新規就農予定の方への研修や、JAや法人の職員に向けた研修に対応させていただきました。
視察に関しては、道内で先駆的に取り組んでいるクロスブリーディングに関する情報提供の他、子牛管理に関わる取り組みや2021年に導入したタイストール用搾乳ロボット、牧草や飼料用とうもろこし新品種の紹介などを行っています。
視察・研修内容はご相談ください!
視察・研修の内容やご要望など、お問い合わせは、直接、またはお近くのJAを通じ、訓子府実証農場やホクレン支所営農支援室までご連絡ください。