この記事は2024年2月1日に掲載された情報となります。
蘭越町 川崎 隆行さん(JAようてい)
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化学肥料に鶏ふんや魚粉などを混ぜ、独自に配合した肥料を使い、1回で施肥ができ、圃場が傷まないようにしています。
DATA
●水稲作付面積: 4.7ha
●育苗形式: 中苗マット
●栽植密度:畦幅×株間 30cm×12cm ㎡当たりの株数25株
●移植時期: 5月16日
●水稲作付面積: 4.7ha
●育苗形式: 中苗マット
●栽植密度:畦幅×株間 30cm×12cm ㎡当たりの株数25株
●移植時期: 5月16日
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最高金賞を受賞する特別栽培米を収穫できた施肥管理のポイントは?
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独自に配合した有機肥料を使い、1回で施肥できるようにしています
施肥管理では、全層での施肥の割合を少なくして、残りは側条において、ケイ酸の成分を含むケイカル入り肥料を使っています。
特別栽培米の基準に基づき、窒素成分中の化学肥料の割合を50%以下に抑え、残りを有機肥料で補います。
施肥の量は、自分で圃場の状態を確認しながら決めています。使用する有機肥料は、1年ほどかけて実証実験を行い、化学肥料に鶏ふんや魚粉などを独自に配合した有機肥料を作りました。
これを使えば、施肥の回数が1回で済み、圃場を傷みにくくすることができます。
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圃場づくりではどのような点に気を付けているのでしょうか?
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稲刈りの後はなるべく早い時期にすき込みを行うようにしています
10数年間、ゆめぴりかを栽培してきた経験から、低タンパクで収穫できた場所を選んで作付けしています。
そうした場所は水はけが良く、土が乾きやすいことが特徴です。よく乾く圃場づくりには秋すき込みが重要です。
気温が下がると微生物の活動が鈍くなるため、稲刈りの終了後にはなるべく早く、気温の高いうちにすき込みを行い、稲わらを分解しやすくしています。こうすることで、春の代掻きで浮いてくるゴミの量も減らせます。
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その他のポイント
● 水管理は、田んぼの水温や水量、稲の状態を直接確認しながら実施
● 山の水から取水した圃場では中干しをせず、自然に水がなくなるのを待つ