米農家で育った発案者の熱意と、北海道米の二つが揃って初めて実現した食酢が、今年2月に誕生。「コラボのお問い合わせも大歓迎!」という内堀醸造株式会社札幌営業所の谷所長にお話をお聞きしました。
この記事は2022年8月1日に掲載された情報となります。
内堀醸造株式会社 営業部
札幌営業所 所長 谷 弘達さん
Profile:2003年、前職の取引先だった内堀醸造株式会社に転職すると同時に新設の札幌営業所を任され、現職に。「9歳までは田んぼが遊び場。はさがけの風景を今でも覚えています」
1876年に創業した内堀醸造株式会社は、岐阜県の木曽川沿いに本社がある老舗食酢メーカー。「酢」は「酉」(酒)に「乍」(作る)と書くことから「酢造りは酒造りから」を理念に掲げ、酢にするための酒造りに日本酒の伝統的な方法である多段仕込みを採用。米酢は更に自社所有の精米機を使い、精米したての米で仕込むことで香り高い酢に仕上げています。
現在、同社は1000種を超える多種多様な酢造りを展開していますが、そこに今年2月から、新たに北海道産ゆめぴりかを100%使用した純米酢が加わりました。詳しいお話を、本品の発案者でもある札幌営業所の谷弘達所長に伺いました。
北海道米を主役にした食酢を
「もともと当社では、原材料の産地と品種を限定した商品として『秋田県産あきたこまち有機純米酢』や『長野県産ふじ林檎純りんご酢』、『山梨県産甲州葡萄ワインビネガー』などをご提供していました。それらに今回の『北海道産ゆめぴりか純米酢』が加わり、まずは北海道先行販売で皆さまにお届けしています」
原材料の産地と品種を限定した商品の製造は他品種が混じらないようにタンクでの貯蔵をはじめ、全工程に細心の注意が必要です。新商品の追加は会社にとってもそう簡単な判断ではないところを、道産子である谷所長の「北海道米を主役にした食酢を作りたい!」という熱意と、全国から高い評価を受けている「ゆめぴりか」ならではの説得力で実現。北海道産ゆめぴりかのみを原料米に使用した、まろやかな酸味とすっきりとした味わいが特長の商品が誕生したのです。
ドレッシングやピクルスにも
「私事で恐縮なんですが、私が幼い頃、父が米農家だったので北海道の米農家さんには、つい思い入れしてしまいます。北海道米オンリーの食酢のアイデアは10年前から温めていましたが、今思えば、ゆめぴりかの評価がここまで高まった今こそベストタイミング。これからは本品と北海道産食材を使ったドレッシングやピクルスなど〈オール北海道〉の商品開発にもつなげ、地産地消に貢献したい。コラボしてみたいという方はお気軽にお問い合わせください!」