北海道米「ゆめぴりか」100%のパックごはんを製造・販売する富山県の株式会社ウーケ。北アルプスの山並みを臨む工場から、天然水で炊き上げた「ふんわりごはん」を全国に送り出しています。
この記事は2022年2月1日に掲載された情報となります。
株式会社ウーケ
代表取締役社長 花畑 佳史さん
Profile:兵庫県出身。大好きなお米に関わる仕事をしたくて株式会社神明に入社。2017年よりグループ会社の株式会社ウーケで営業に従事。営業部長を経て2020年より現職。単身赴任でパックごはんは必需品。
天然水でふんわりごはん
精米卸販売業界最大手の老舗企業、株式会社神明(神戸市本社)の関連企業として2007年に誕生した株式会社ウーケは、パックごはんを専門に製造販売。富山県の北東部、北アルプスの麓(ふもと)に広がる日本有数の米どころ、入善町(にゅうぜんまち)の工場から年間1億1500万食の製品を全国のスーパーやコンビニ、百貨店に販売しています。
「おいしいごはんを炊くうえで最も大切な条件は、良質な水の存在です。入善町の《黒部川扇状地湧水群》は全国名水百選にも選ばれ、私どもの工場ではその豊かな軟水を炊飯水に使っています。ふんわりおいしく炊き上がることから、その名も『ふんわりごはん』シリーズを展開しています」
そう解説してくれた同社の花畑(はなばた)佳史社長は、更に「もう一つの水の恵み」に言及します。
「富山湾の水深384メートルの海洋深層水を工場に引き込み、炊飯エリアの冷却に使うことで、二酸化炭素の削減を実現しています。このように品質はもちろんのこと、製造面でもパックごはんを作るのに申し分のない入善町の自然環境、それが当社の自慢です」
品質プラス物語性と販促効果
同社の製品は添加物を一切使わないため、「ふんわりごはん」シリーズのお米は厳選されています。そこに「北海道のおこめ ゆめぴりか」が加わったのは「ひとえに品質が良かったからです」と花畑社長も太鼓判を押します。
北海道内の水稲生産者で構成する「北海道米の新たなブランド形成協議会」が設けた精米タンパク値7.4%以下の品質基準値や栽培協定など、細かな自主基準を設けているゆめぴりかは、今や全国を代表する銘柄に成長。
「自主基準のこだわりに物語性があり、マツコ・デラックスさんを起用したCMや精米と同じえんじ色を使ったパッケージもインパクト十分。当社も自信を持って販売させていただいています」
高齢化の進展などによる単身世帯の増加や女性の社会進出、そして災害時の保存食やコロナ禍の巣ごもり需要など、パックごはんのニーズは高まるばかり。
「生産者の皆さんにはこれからもおいしいゆめぴりかを届けていただければ、あとは当社の仕事です。簡単でおいしく食べられるパックごはんで米離れ対策に貢献し、日本の水田、文化を守っていきたいです」