
この記事は2026年2月2日に掲載された情報となります。

スガノ農機株式会社
営業統括本部北海道営業部
北海道支店長 佐藤 準士さん
排水不良対策の鍵となる心土破砕について、「土の館」(上富良野町)で研修会の講師を務める佐藤さんに詳しく教えてもらいました。水はけの悪い圃場でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
Q.心土破砕とは具体的にどのようなこと?
A.耕盤層に亀裂を入れて排水性をUPさせます
トラクターの踏圧で形成される耕盤層(不透水層)に亀裂を入れ、固結した土を破砕、膨軟にします。土の中の空気量が増加し、透・排水性が向上。乾きやすい圃場を作ります。
心土破砕によって、根が耕盤層の下まで伸びるようになれば、養分吸収が旺盛になります。
Q.効果的な心土破砕のポイントは?
A.次の3つがポイントです
❶できるだけ圃場を乾かしてから施工すること

❷暗きょに対し垂直または斜めに施工すること

❸耕盤層の深さを確認してから施工深さを決めること

Q.心土破砕の作業に使うのは?
A.3種類の心土破砕機のナイフです
スガノ農機の心土破砕機のナイフは、プラソイラ、サブソイラ、ハーフソイラの3種類です。フレームとナイフは共通で、アタッチ部品を交換できるので、水田にはサブソイラ、畑にはプラソイラかハーフソイラと、圃場に合わせて使いましょう。

●プラソイラ(左)
耕盤を破砕しながら、7㎝幅のボードで下の土の塊を持ち上げ、作土層をリフレッシュします。
●サブソイラ(中央)
細い溝を入れます。包丁でようかんを切ると、すぐにくっつきますが、そんなイメージの切れ込みです。主に水田に使います。
●ハーフソイラ(右)
進行方向にツノがあり、土と一緒に持ち上げられる石を抑え表層に上げません。石礫の多い土壌や、重粘土で酸欠状態の土を上に上げたくない場合に効果的。
Q.「弾丸暗きょ」って何?
A.ナイフの後ろに取り付けるオプションです

弾丸暗きょとは、ナイフの後ろに取り付ける筒のような形のオプションです。筒の直径に水の道をあけていくので、暗きょが入ってない圃場や効いてない圃場に効果的です。ただし明きょにちゃんとつなげないと、逆に水が溜まりやすくなります。また施工時に作業機を上げ下げすると、弾丸暗きょも波打つので、圃場が乾いてから作業機を下げたままの作業をおすすめしています。
Q.「有材心土破砕」とは?
A.心土破砕と同時に、溝に砂利やモミ殻を注入します

砂利やモミ殻はそのまま土の中に残り、透・排水性が良くなります。スガノ農機には心土破砕しながらモミ殻を投入できる「モミサブロー」があります。モミはとても水を吸収しやすく、モミを通じて排水が促進されます。施工後5年ほどはモミが土の中に残るとされており、排水の道を確実に保つことができ、非常に効果的です。
Q.作業機のメンテナンスで気を付けることは?
A.早めに確認しましょう
作業の終了後は泥や土を洗い流し、倉庫にしまう前に故障やボルトの緩み、摩耗具合をチェックしましょう。ナイフのつま先部分が短くなっていたら交換時期です。摩耗して短くなっていると、刺さりづらくなり、作業の効率が落ちます。春先に部品の注文が殺到すると納品に時間がかかるので、早めの確認をお願いします。
