この記事は2024年7月31日に掲載された情報となります。
今金町 吉本 辰也さん(JA今金町)
稲わら処理の実施状況
POINT!
秋すき込みを始めて3年目。中干しなどの工夫で春の圃場の仕上がりが良いです。さらに効果的に行えるように、試行錯誤しています。
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秋すき込みを始めて数年とのことですが、やってみてどうですか?
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不安だった圃場の乾きは問題なく春の圃場の仕上がりが良いです
一昨年から、ゆめぴりかの品質向上のために秋すき込みを始め、昨年はすき込みの面積を増やしました。
土壌が沖積土で表面排水が悪いため、秋すき込みをすると圃場の乾きが悪くなるのではと心配していましたが、幼穂形成期前に中干しをしたところ春の乾きが良かったため、もう少し面積を増やしてみようと思っています。
秋にすき込んで稲わらを分解させることで、春に代かきをした時の仕上がりが良くなりました。妻とアルバイトさんの3人で収穫、出荷作業等を分担することで、収穫後すぐすき込みできるよう工夫しました。
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秋すき込みを効果的にするため、どんなことに取り組んでいますか?
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さらに排水性を良くする方法、きれいにすき込む方法を模索しています
秋すき込みをする前は、排水性を良くするために秋に溝を掘り、春作業に備えていました。今年は秋すき込みをした後に排水性が悪い場所に溝を掘っておき、さらに春の圃場の状態を良くしたいと思います。
また、持っている機械のどれを使うと適度なスピードと深さですき込めるか試しています。今のところ作業性はスタブルカルチが良いと思っていますが、もっときれいに混ざる方法を模索しています。
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その他のポイント
● 心土破砕をしたいが、作土の下に石がたくさんあり、サブソイラーを入れると石がごろごろ出てきて処理が大変。1年につき田んぼ1枚ペースで計画的に入れてみる。
● 登熟中は水を走らせて、進み方を見て水を入れるのをやめ、深くひび割れるまで乾かすのが理想。2~3週間は乾かす期間が欲しい。
※ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。