この記事は2024年7月31日に掲載された情報となります。
比布町 今野 勝貴さん(JAぴっぷ町)
稲わら処理の実施状況 ※圃場全体35ha中、1ha(約3%)で稲わら搬出
POINT!
スタブルカルチを使って粗く起こして圃場の表面をデコボコの状態にし、土が空気に触れる部分を多くして乾きやすい状態にしています。
-
すき込みをする際、どのようなことを心がけていますか?
-
粗めに起こして、土の表面を空気に触れさせて乾きやすくしています
すき込み作業にはスタブルカルチを使い、粗く起こします。圃場の土が反転した状態になることで、空気に触れる表面積が増えて圃場が乾きやすくなります。
また、空気中の窒素分を土に多く取り込むことで、稲の生育にも効果があると思います。
秋にすき込みができなかった場合は溝切りをすることで、春の融雪水を早く排水し、代かきまでに圃場を乾かす期間を長く確保できるように心掛けています。
乾き具合が良くなれば、代かきの時、水とともに肥料が吸収されやすくなります。
-
一部の稲わらを搬出されていますが、何に活用していますか?
-
野菜の堆肥や育苗ハウスへのすき込み。ミニロールで販売しています
米のほか、秋まき小麦、大豆、有機トマト、スイートコーンを作付けしています。
中でも、トマトは種からハウス栽培しており、育苗用の温床に設置した電熱線の下に稲わらを敷いて活用しています。
また、稲わらにはリン酸やカリなどが含まれているので、堆肥の原料としても使っています。
ロールにした稲わらは、近隣でいちご狩り農園を営む農家に販売します。雨で足元がぬかるんだ時、畑の中が歩きやすいよう、通路に敷いて使っていただいています。
-
その他のポイント
● 排水性や暗きょの有無を確認し、圃場ごとにすき込みをする時期を判断。
● 高たんぱく化が見込まれる圃場は業務用米「きらら397」に変更して作付け。
※ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。