疲れていてもちゃんとつくって、しっかり食べる。簡単調理のコツを、野菜ソムリエプロの資格を持つ野菜農家、高橋良一さんに教わりました。
この記事は2021年4月1日に掲載された情報となります。
当別町
高橋 良一さん
Profile:当別町でアスパラガス、キャベツ(札幌大球)、馬鈴しょ、かぼちゃ、スイートコーン、大根などの野菜を栽培。野菜ソムリエプロとしても活動中。facebookなどSNSで自作の料理を紹介している。
春は畑づくりと種まきが重なって忙しいうえに、冬の間なまった体を元のペースに戻すのに時間がかかります。5月になりアスパラガスの収穫が始まると作業は朝4時過ぎから。一段落する6時頃にご飯が炊き上がるようにして、味噌汁と浅漬け、ニラ入りの卵焼きとかハムエッグなどで朝食にします。僕はどんなに忙しくても三食しっかり食べるし、そのうち一食は必ず野菜を使った料理にするよう意識しています。
両親と3人暮らしなので夕食もたいてい僕がつくるのですが、疲れている時はフライパンやホットプレートひとつでできるものが多いですね。焼き肉、焼きそば、ちゃんちゃん焼き、冷凍しておいたハンバーグとつけあわせの野菜を一緒に焼いたりもします。
レトルト食品や缶詰めを調味料として使うのもおすすめです。野菜炒めや素揚げの上にレトルトカレーをかけたり、調理済みのさば缶やさんま缶は野菜と和えるだけで一品できます。野菜をメインにしたしゃぶしゃぶも手軽ですよ。春ならニラ、夏なら水菜などをさっと湯に通して、ポン酢やごまだれで食べます。道具で便利なのはスライサーとブレンダー。お好み焼きやたこ焼きのたねもボウルに粉と水と卵を入れてブレンダーで混ぜればあっという間です。
自分でつくった料理の写真をSNSにアップすると、見た人が調理の仕方や別のレシピのアドバイスをコメントしてくれるので、それを参考に試してみることもあります。そうした情報交換でレパートリーも広がります。
「手抜き料理」という言葉がありますが、どこまでが手抜きで、どこから手間をかけた料理なのか、基準なんてないですよね。生産者こそ旬のものを旬のうちにおいしく食べるのが一番。紹介したレシピはどれも簡単なので、ぜひ試してもらえるとうれしいです。
時短・簡単レシピ 8
馬鈴しょのガレット
【材料/2人分】
馬鈴しょ‥‥‥‥500g
塩こしょう‥‥‥適量
バター‥‥‥‥‥10g
【作り方】
❶馬鈴しょを細切りにして塩こしょうで軽く味をつける。
❷ フライパンにバター(またはオリーブオイル)をひいて、馬鈴しょを丸く整えながら中火でゆっくり焼く。
❸馬鈴しょ同士がくっついてきたら、ひっくり返して更に焼き、火が通ったら完成。
時短・簡単レシピ 9
アスパラガスとベーコンのホイル焼き
【材料/2人分】
アスパラガス(中)‥‥2束
ベーコン‥‥‥‥‥‥‥4枚
溶けるチーズ‥‥‥‥‥2枚
塩こしょう‥‥‥‥‥‥適量
オリーブオイル‥‥‥‥適量
【作り方】
❶アスパラガスの皮の硬い根元部分(5cm程度)をピーラーなどでむき、3〜4cmの長さに切ってベーコンで巻く。
❷ アルミホイルで器を作りアスパラガスを並べて、オリーブオイルをかけ、塩こしょうを振る。
❸溶けるチーズを乗せてホイルで包み900Wのオーブントースターで約8分焼く。
時短・簡単レシピ 10
キャベツの牛モツ煮込み
【材料/2〜3人分】
牛モツ‥‥‥‥160g
キャベツ‥‥‥300g
にんにく‥‥‥2片
焼肉のたれ‥‥大さじ3〜4
水‥‥‥‥‥‥180㎖
乾燥唐辛子‥‥1本分
ねぎ‥‥‥‥‥15㎝程度
水菜‥‥‥‥‥1/2株
白ごま‥‥‥‥適量
【作り方】
❶牛モツは水洗いして脂分を抜き、キャベツはぶつ切りにする。にんにくはスライスする。
❷焼肉のたれ、水、唐辛子をフライパンに入れて❶を加え強火で煮たたせてから、軽くふたをして弱火で10分煮る。
❸細切りにしたねぎを加えて更に5分煮る。
❹盛り付けたら食べやすく切った水菜と白ごまをのせる。
時短・簡単レシピ11
野菜炒めのさば缶和え
【材料/2人分】
ピーマン(中サイズ)‥‥2個
(小なら4個)
人参(中サイズ)‥‥‥‥1本
さば缶‥‥‥‥‥‥‥‥‥1個
塩こしょう‥‥‥‥‥‥‥適量
オリーブオイル‥‥‥‥‥適量
【作り方】
❶ピーマンと人参を細切りにする(冷凍のストックがあると便利)。
❷オリーブオイルをひいて❶を弱〜中火で、しんなりするまで炒め、塩こしょうを軽く振る。
❸さば缶を加え、ほぐしながら弱火で和えるように炒める。
動画で作り方を配信中!
高橋さんのレシピを動画で公開中!
下記リンクからぜひご覧ください。
https://www.youtube.com/watch?v=sEpgRsDND64&list=PLtE5_OwNVtSktnkFULEEnQPZiY6TcD63Y&index=26