令和4年12月16日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
令和5農薬年度 農薬価格について
(令和4年12月1日~令和5年11月30日)
1.価格交渉の経過
(1)ホクレンは、9月から農薬メーカー各社と個別に価格交渉を行ってきました。
(2)この中でメーカーからは、①原料・中間体の価格高騰、②エネルギー価格の上昇、③生産国での環境規制、④海上輸送費の上昇、⑤原材料や包装資材の値上り等により、大幅な値上げ要求がありました。
(3)これに対しホクレンは、厳しい北海道農業情勢を踏まえ、安定供給とコスト低減が図られるよう、強い態度で交渉を行いました。
2.決定内容
(1)協議を重ねた結果、ホクレン取扱農薬907品目の内、据え置き66品目、値上げ841品目で決着し、ホクレン取扱全体の加重平均で9.3%の値上げとなりました。
(2)原体については、エネルギー価格の上昇や需給ひっ迫による調達コストの増加等により、メーカーから過去に例のない大幅な値上げ要求がありました。生産現場への安定供給を最優先とした上で値上り幅を圧縮しましたが、大幅な値上げを認めざるを得ませんでした。
(3)製剤については、各種副資材や国内輸送費等の価格上昇分を一部認めました。
(4)防除コスト上昇を圧縮するため、メーカー各社に協力を求め、直送大型規格の新規設定等、戦略的な価格設定を行いました。
(5)なお、水稲・畑作・酪農各分野の主要大型規格を対象に、約1億円の農薬コスト低減対策(価格織込)を継続実施いたします。
3.コスト低減および省力化に向けた取り組み
ホクレンは、農協や関係機関と連携し、以下の防除コスト低減や農薬散布省力化に向けた取り組みを実施いたします。
(1)工場から生産者宅まで直送可能な「直送大型規格」や北海道の経営形態に合わせた「大型規格」を設定し、これらの普及拡大に取り組みます。
(2)「ジェネリック農薬」の更なる取扱拡大に努めます。
(3)水稲の「豆つぶ剤」「楽粒剤」などの高拡散性・省力化製剤の普及推進を図ります。
(4)ドローンによる農薬散布を普及するため、メーカーに対して薬剤の登録拡大を要請するとともに、請負散布の推進強化を図ります。
【本件に関するお問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 資材事業本部 肥料農薬部 農薬課
TEL 011-232-6160(直通)
以 上