農薬の少水量散布について

 この記事は2021年6月4日に掲載された情報となります。
 ホクレン肥料農薬部技術普及課より、農薬の少水量散布について情報を発信いたします。

1.少水量散布について
少水量散布とは、慣行よりも散布水量を大幅に減らし、効率的な防除を可能とする技術です。専用のノズルを使用し通常よりも高濃度の薬剤を散布することにより通常と同等の効果が期待できます。

(1)メリット

少水量散布では散布水量が大幅に減少するので、水くみの時間や圃場への移動回数など、作業時間を短縮することが出来ます。また、通常防除に比べて散布時の粒子が粗いためドリフト低減が期待できます。

 

農薬の少水量散布について
2.専用ノズル「セービングノズル」について
少水量散布は散布粒子が大きくなるため専用のノズルが必要になります。
ヤマホ工業(株)が販売する「セービングノズル」「セービングノズルY型」は従 来の国産ブームスプレイヤーに装着可能な、畑作少水量散布専用ノズルです。慣行ノズルに比べて噴霧粒子径が大きいためドリフトを低減することが可能となっています。また、セービングノズルY型は噴霧口がY型になっており前方と後方の2方向に散布が可能なため、株元への散布に優れています。
農薬の少水量散布について
農薬の少水量散布について
3.参考記事
(1)畑作少量散布マニュアル、ホクレン
(2)ヤマホ工業(株)HP http://www.yamaho-k.co.jp/01b/06_1/