この記事は2021年12月17日に掲載された情報となります。
令和3年12月17日
各 位
ホクレン農業協同組合連合会
令和4農薬年度 農薬価格について
(令和3年12月1日~令和4年11月30日)
1.価格交渉の経過
(1)ホクレンは、9月から農薬メーカー各社と個別に価格交渉を行ってきました。
(2)この中でメーカーからは、①中国環境規制強化影響等による原体・中間体の価格上昇、②再評価制度導入に伴う登録維持費の増嵩、③販売数量減少品目の採算性悪化、④包装資材や副原料および運賃の値上げを申し入れされました。
(3)これに対しホクレンは、北海道農業を巡る厳しい情勢を踏まえ、生産資材コスト低減が極めて重要な課題であるとの認識のもと、品目毎に鋭意価格交渉を行いました。
2.決定内容
(1)メーカーと十分な協議を重ねた結果、ホクレン取扱農薬1,000品目の内、値上げ127品目、値下げ14品目、据え置き859品目で決着し、ホクレン取扱全体の加重平均で+0.4%の値上げとなりました。
(2)原体・中間体の価格上昇については、安定供給の観点から認めざるを得ない品目のみ、値上げ幅を最大限圧縮したうえで値上げを認めました。
(3)一方、直送大型規格の新規設定や大型規格の価格差拡大等を要請した結果、一部品目を値下げしました。
(4)なお、水稲・畑作・酪農各分野の主要大型規格を対象に、約1億円の農薬コスト低減対策(価格織込)を継続実施いたします。
3.防除コスト低減および農薬散布省力化に向けた取り組み
ホクレンは、農協や関係機関と連携し、以下の防除コスト低減や農薬散布省力化に向けた取り組みを実施いたします。
(1)生産者ニーズに沿った「大型規格」や工場から生産者宅までの直送が可能な「直送大型規格」の普及拡大に取り組みます。
(2)「ジェネリック農薬」の更なる取扱拡大に努めます。
(3)水稲の「豆つぶ剤」などの高拡散性・省力化製剤の普及拡大を図ります。
(4)ドローンによる農薬請負散布の拡大を図ると共に、メーカーに対し空中散布の登録拡大を継続要請してまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
ホクレン農業協同組合連合会 資材事業本部 肥料農薬部 農薬課
TEL 011-232-6160(直通)
以 上