春作業はもう始まっているでしょうか。実り多い一年にするためには、しっかりとした計画づくりが重要です。きっちり押さえておきたい基本技術から注目の新技術まで、今年の営農のポイントについて、北海道農政部生産振興局の技術普及課で教えてもらいました。
この記事は2021年4月1日に掲載された情報となります。
天候に恵まれ災害も少なく昨年は総じて良い一年でした
2020年は3月に記録的な高温となり、雪解けが早く、春作業は例年より早くスタートしました。5月にはオホーツク地域で霜や強風により直播てん菜を中心に被害がありましたが、迅速な播き直しなどの対応で被害は最小限にとどまりました。
6月は下旬の日照時間がかなり少なかったものの、7月は平年よりも多く、各作物の生育はおおむね順調。8月上旬には台風から変わった温帯低気圧により、宗谷地方と日本海側に大雨や強風の被害がありましたが、道内全体で見ると各作物の生育は順調で、馬鈴しょ、大豆、小豆などの生育は平年よりやや早く、金時、玉ねぎ、牧草は早くなりました。
9月上旬は気温が平年よりかなり高く、降水量は少なく推移。日照時間も少なめでしたが、収穫作業は順調に進み、平年並み、もしくは早めに終了しました。一年を通して災害が少なく、生産量はおおむね「平年並み」から「やや良」。北海道の農業にとって総じて良い一年だったといえるでしょう。