農業ロボットデスカ3号の

これって何デスカ?VOL.9 根粒菌って何?

キーワード:マンガ

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この記事は2022年8月1日に掲載された情報となります。

農業ロボット「デスカ3号」

農業ロボット「デスカ3号」

農業お手伝いロボットとして開発され、北海道の生産地をさすらいながらお助けします。開発されたばかりなので農業はまったくの初心者です。

[別海町の方からの質問!]根粒菌って何?

根粒菌とは、土壌にいる微生物のことです。大豆などマメ科の作物を引き抜くと、根の周りに小さなこぶのようなものがたくさん付いていますが、これは根粒菌が根に侵入し大量に増殖してできたものです。根粒菌には、大気中の窒素を植物が利用できるアンモニア(アンモニア態窒素)に変える窒素固定という特種な能力があり、いわば自然の肥料工場のような働きをします。

こぶ(根粒)の中の根粒菌は、植物から糖などの光合成産物をもらい、その見返りに植物の生長に欠かせない窒素を渡す、共生関係を築いて生活しています。

根粒菌が付いたマメ科の作物は、根粒菌から窒素をもらう分、土や肥料から吸収する量が少なくて済みます。なお、より働いてもらうには、土壌の通気性や排水性改善など根粒菌が働きやすい環境を作ることも大切です。低コストで環境にやさしい農業に向けた活用が望まれます。