この記事は2024年12月6日に掲載された情報となります。
ホクレン 農機燃料自動車部 農機自動車課
かぼちゃの収穫作業省力化に役立つ機械を紹介します。
収穫作業を少しでもラクに
かぼちゃつる切りデバイダー※(写真1)は、かぼちゃの収穫作業で、労力と時間がかかる要因の一つである「果実をつるや茎葉の中から見つける作業」の効率化を目的に開発されました。
①トラクターのフロント部に装着された、かぼちゃつる切りデバイダーが、かぼちゃのつるをすくい上げて細断、同時にガイドパイプでかぼちゃ果実を、タイヤで踏まないように左右に振り分けます。これによりかぼちゃの損傷を抑えながらトラクターで圃場を走行できます(写真2)。
②更に、トラクターにチョッパーなどの作業機を装着すれば、茎葉処理作業も行えます。
使用するトラクターは60〜80PS(推奨)、デバイダーの高さや幅は使用するトラクターに合わせて設定できます。デバイダーの回転刃と上下の作動にはトラクター供給油(2系統)を使用します。
なお、茎葉処理作業を行うチョッパーなどの作業機は、かぼちゃ果実を傷付けないような高さに設定し葉を切断できるものであれば、新たに購入の必要はありません。
生産者の評価
今まで実演試験やモニター導入でご協力いただいた生産者からは、「果実が見つけやすくなり見落としロスが減った」「繁茂した茎葉をかき分ける労力が減り、収穫時間も短縮につながる」などの評価をいただいています。一方で、機械の特性上、若干の果実損傷が生じる場合があることや、作付面積、収穫作業体系やスケジュールにより効果が異なるという意見もありました。
かぼちゃつる切りデバイダーは受注生産品として注文を承っています。ご相談やご不明な点など、まずは最寄りのJAまでお問い合わせください。