てん菜褐斑病の要因と対策について

キーワード:てん菜褐斑病高温高温障害
この記事は2023年12月13日に掲載された情報となります。

営農技術課

 

今年は夏場の高温により、てん菜の褐斑病が例年より増加した傾向にありました。褐斑病の発生が著しく増加すると、生産性の減少につながるため、その対策が重要になってきます。

褐斑病菌接種の条件下無防除区
褐斑病菌接種の条件下、無防除区
撮影日:2022.8.17 撮影場所:長沼研究農場

 

褐斑病菌接種の条件下無防除区
褐斑病菌接種の条件下、無防除区
撮影日:2022.8.26 撮影場所:長沼研究農場

 

過去には、2010年度に被害面積率が33.6%と甚大となり、気象変化が大きな要因と考えられました。更に、DMI※やカスガマイシン剤での耐性菌が確認され、被害を大きくすることになりました。

そこで、現在の褐斑病対策で参考となる情報を二つ紹介します。一つ目は北海道農産協会(旧北海道てん菜協会)の、「近年におけるてん菜低糖分の要因と対策」(2013年1月)です。このパンフレットには気象の影響と、褐斑病への対策が挙げられています。

 

近年におけるてん菜低糖分の要因と対策
北海道農産協会HPから引用
「近年におけるてん菜低糖分の要因と対策」>ダウンロードはこちら

 

二つ目は、北海道立総合研究機構の、「テンサイ褐斑病の薬剤を中心とした効果的防除法」(2017年度指導参考事項)です。

 

テンサイ褐斑病の薬剤を中心とした効果的防除法
北海道立総合研究機構HPから引用
「テンサイ褐斑病の薬剤を中心とした効果的防除法」>ダウンロードはこちら

 

ここでは、2013年度から2016年度まで北見農業試験場で実施された試験から、薬剤防除の散布開始時期や散布間隔などのポイントが紹介されています。内容はHPで閲覧できますので、今後の褐斑病対策にお役立てください。

※DMI~DeMethylation Inhibitorsの略、C14位脱メチル化反応阻害剤。