ラーメンとジンギスカンという道民のソウルフードを家庭に浸透させたベル食品。札幌名物で知られるスープカレーも同社の手にかかれば食卓で気軽に味わえる一品に変身!調理方法も簡単です。
この記事は2021年4月1日に掲載された情報となります。
ベル食品株式会社
技術本部 開発部 製品開発課 課長
会田 尚寛さん
Profile:北海道出身。「実家が米農家なので北海道の食を応援する仕事をしたくて」1999年に入社。以降、開発部一筋。「わが家でスープカレーを食べる時は僕が中辛、小さい子どもは甘口です」
始まりは大泉洋プロデュース
1954年の戦後復興期に日本で初めて家庭用ラーメンスープ「華味(かみ)」を開発した北共化学株式会社(当時)は、その翌年にそばつゆ「つゆの華」を、2年後には「成吉思汗(じんぎすかん)のたれ」を発売。今では当たり前のように食べているラーメン、そば、ジンギスカンを家庭の食卓に持ち込んだ北海道の食文化の立役者、それが現在のベル食品株式会社です。
2004年には大泉洋さんとの共同開発で大泉洋プロデュース「本日のスープカレーのスープ」を発売し、全国で大ヒット!そこで得たノウハウをもとに、同社の定番商品として新たに開発されたのが「スープカレーの作り方」。1瓶180gで4人分作れるペーストタイプの商品を、2005年から発売しています。
野菜のレンチンで簡単に
札幌名物スープカレーはさまざまなスパイスを織り交ぜて味を整えたスープに素揚げのチキンレッグや馬鈴しょ、人参などのお好みの食材を豪快に入れた食べごたえのある一品です。
「でも、それをそのままご家庭で再現しようとすると大変ですよね」と、作る側の声を代弁してくれたのは同社開発部製品開発課の会田尚寛課長です。
そこで「スープカレーの作り方」ではラベルに「一口大に切った野菜を電子レンジで加熱して」お湯にペーストを溶かすだけ、というごく簡単な調理法を紹介。
ベル食品は、家庭で羊肉を食べる習慣がまだ定着していなかった時代に「ジンたれ」を扱う精肉店に同社オリジナルのジンギスカン鍋を貸し出したり、全道各地で羊肉の料理教室を開くなどして新しい食文化の普及に務めてきた会社です。だからこそ本品の名称も「〜の素」や「〜のペースト」ではなく、「スープカレーの作り方」。「北海道のソウルフードメイカー」を自認する同社ならではの命名と高いクオリティが全国のスープカレーファンの心をつかんでいます。
「原材料のうち比率の高い玉ねぎペーストと人参ペーストは北海道産を使っています。我々調味料メーカーは、食材ありきの存在です。生産者の皆さんが作ってくださるおいしい食材を最大限活かせるように、今後も北海道の豊かな食文化の創造に取り組んでまいります」