冬期間の衛生管理に役立つ畜産用中性不凍液「ビバフロスティ®F」

踏み込み消毒槽による消毒
踏み込み消毒槽による消毒

消毒液の凍結を防ぐ「ビバフロスティF」をご紹介します。

この記事は2021年10月1日に掲載された情報となります。

ホクレン 畜産生産部 飼料推進課

衛生的な環境を保ち家畜の疾病を防ぐには、畜舎や車両などの消毒作業は欠かせません。しかし、寒さが厳しい冬期間は、作業に使う消毒液が凍結して消毒が難しくなったり、踏み込み消毒槽の場合、凍って使用できなかったりする事例も見られます。

こうした厳冬期でも、確実な消毒作業を行うため活用してほしいのが、畜産用中性不凍液「ビバフロスティF」です。これを使用することで、消毒液の凍結を予防し、円滑に作業できます

有害性も低く安心して使える不凍液

ビバフロスティFは、若干とろみのある無色透明で無臭の液体です(写真1)。化粧品などでも使われている、動物や人体への有害性は低い「多価アルコール」という物質が主成分で、引火性も無く、揮発性も低いです。車両など金属部(アルミ等)の腐食やタイヤのゴムを劣化させる成分も含まれていません。

ビバフロスティF
写真1.ビバフロスティF

ビバフロスティFの使い方

凍結が予測される場合に、外気温に応じた割合でビバフロスティFを水で希釈した後(図1)、その液量に必要な量の塩素系などの消毒薬を混ぜてお使いください。なお、本製品には消毒効果はありません。必ず消毒薬と緒にご使用ください。また、般的に消毒効果は温度が下がると弱まる傾向がありますので、冬期は消毒薬の濃度を高めることをおすすめします。

外気温に応じた希釈割合の目安 注)円グラフ内は希釈する際の割合(%)
図1.外気温に応じた希釈割合の目安 注)円グラフ内は希釈する際の割合(%)

冬期間の衛生管理の徹底に、ビバフロスティFをご活用ください。お問い合わせはお近くのJ‌Aを通じ、ホクレン各支所までお願いします。

踏み込み消毒槽や畜産用車両の洗浄による消毒
写真2.踏み込み消毒槽や畜産用車両の洗浄による消毒

(消毒薬と混合する時の注意事項)
●消毒薬が溶けにくい場合があります。その場合は、先に消毒薬を少量の水に溶かした後に本製品を混合してください。溶解しない消毒薬は使用しないでください。
●本製品と混合後の状態(色合いや溶解状態)が水に溶かした場合と異なることがあります。また、分離等が発生する場合があります。
●消石灰との混合は避けてください。