子牛管理のSOP(標準作業手順書)作成

子牛管理のSOP(標準作業手順書)作成

ホクレンの営農支援の現場からさまざまな取り組みや情報をお届けします。

この記事は2020年10月1日に掲載された情報となります。

Hokuren area Report
訓子府実証農場

ホクレン訓子府実証農場の乳牛部門では、農場スタッフや研修生など日々の作業に携わる人数が多く、各作業の担当者は入れ替わりも頻繁です。そのため「人によってやり方が違う」、「○○さんはやってくれるのに○○さんはやってくれない」といったことがしばしば見受けられました。誰がやっても同じように作業できる、作業の標準化が課題でした。

製造業などで使われている、SOP(標準作業手順書)をから作るのは労力がかかり、当農場では取り組んでいませんでした。そうした中、当農場が日本版の酪農用SOP「デーリィNavi」の編集に関わることになり、その活用ノウハウ蓄積も合わせて、まずは子牛管理についてのSOP作成に今年春から取り組み始めました。

作成にあたっては「デーリィNavi」の子牛に関する項目を参考にしながら、当農場で行っている作業や確認内容を農場スタッフから聞き取るなどして調べました。やるべきことや省いても良いことなどを整理し、スタッフの意見も取り入れながら皆が納得できる内容にまとめました。

作成した子牛管理のSOP
作成した子牛管理のSOP

これまでも事務所に作業マニュアルはありましたが、文字数も多く気軽に確認することはあまりありませんでした。今回作成したSOPは図や写真が多く盛り込まれ分かりやすく、作業場内に置くことで作業手順や記録すべき項目を容易に確認でき、やり忘れや間違い減少につながると考えています。

SOP作成では、望ましい作業の進め方など改めて確認し、皆で共有することができました。今後も更新を行いながら子牛管理以外のSOPも作成する予定です。

作業場内に保管しているSOP
作業場内に保管しているSOP