CASE STUDY 02
猿払TMRセンター(東宗谷農業協同組合 代表理事組合長 佐藤 裕司氏)(JAひがし宗谷)

農作業事故なく、手間も少なく

キーワード:TMRセンターオーチャードグラスサイレージチモシーバンパーカバー子実とうもろこし自給飼料飼料用トウモロコシ
この記事は2026年3月2日に掲載された情報となります。

猿払TMRセンター

猿払TMRセンター
(東宗谷農業協同組合 代表理事組合長 佐藤 裕司氏)
(JAひがし宗谷)

●DATA
構成員数:6戸
延べ飼養頭数:600頭
草地面積:800ha
飼料用トウモロコシ面積:作付けなし

 

  • TMRセンターで毎日行われているTMRの製造・配送作業。猿払TMRセンターでは、その作業を少しでも安全に、そして手間なく行うために2つの機材を自作して活用しています。

機材1.バンカーカバー

 

  • バンカーカバー製作のきっかけは?<佐藤組合長> 

雨や日光による乾燥でサイレージの「実際の水分」と「飼料設計上の水分」が異なると、乾物摂取量や乳量、乳成分等に悪影響が出ます。

バンカーの取り出し面をシートで覆うことで、それらの影響を最小限にできると感じています。

ただ、取り出し面をシートで覆う作業は高所作業を伴い、手間がかかってしまいます。

また、雨水や雪でシートが滑りやすく、農作業事故がいつ起きてもおかしくない環境です。

生産者によってはこの作業を毎日朝夕実施しており、省力化と安全性を目的にバンカーカバーを製作しました。

 

  • バンカーカバーの使用方法は?

バンカーサイロの取り出し面と上部をシートで覆い、手作業ではなく、重機に乗ったまま移動できるようにしました。

バンカーカバーの大きさは、上に置く土台部分は奥行1.5m×幅6m、そこから垂らしているシートの長さが3m。

猿払TMRセンターのバンカーは全て12mの幅のため、1本のバンカーにバンカーカバーを2組使用しています。

 

バンパーカバー使用時

 

重機でバンカーカバーを移動する際は、シートを垂らした状態では重機のタイヤで踏んでしまうため、簡易的にシートのたるみをひもで抑えるようにしています(動画参照)。

 

バンパーカバー

 

バンカーカバーの使用方法

 

  • バンカーカバーを使うことのメリットは?<センター従業員>

 

センター従業員の声をご紹介します

 

  • ①手間が少なくなりました!
    バンカーカバーの取り外しは5分程度で終了します。シートのたるみをひもで抑えるためにタイヤショベルから乗り降りする必要はありますが、バンカーにあがってシートをめくるよりも楽です。

 

  • ②シートが風で飛ばなくなりました!
    猿払は風が強い地域なので、輪切りタイヤをシートに置くだけでは、バンカーシートがよく吹き飛ばされています。バンカーカバーは、シート自体が重いので吹き飛ぶことはないです。

 

  • ③冬は除雪がいらないです
    シートをめくるのに、雪を手で除雪する必要がありました。このバンカーカバーの場合では、多少の積雪ならそのまま外せるので、特に冬場の作業の手間が減りました。

 

従来はシートをめくる(おろす)ためにバンカーに毎日上がる必要がありました。バンカーカバーを使うようになってからはバンカーの上に上がるのは週に2回、タイヤを外してシートを切る作業だけになりました。

 

バンカー作業

 

強風下での違い
強風下での違いは上記バンパーカバーの使用方法の動画で確認できます。

 

機材2.紙袋飼料のミキサー投入機

 

  • どのようにTMRミキサーに紙袋飼料を投入していますか?<佐藤組合長>

飼料用タンカルやビタミン資材等の紙袋飼料をミキサーへ投入する際にも、自作したオリジナル機具を使用しています。

ミキサーに投入するための高所作業は、身体的負担が大きく危険を伴います。

フォークリフトでミキサーに投入できるこの機具を利用することで、安全かつ省力化を実現しています。

 

紙袋飼料のミキサー投入機

 

フォークリフトで使える自作の機具
フォークリフトで使える自作の機具

 

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※掲載ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。