この記事は2024年11月29日に掲載された情報となります。
金原牧場(JA道北なよろ)
●DATA
搾乳牛頭数:98頭
個体乳量:30kg/頭
草地面積:80ha
飼料用トウモロコシ面積:27ha
飼養形態:つなぎ
給餌方法:分離給与(自動給餌機)
-
牛が食う自給飼料づくりのポイントは?
●1番草収穫後のタイミングで、毎年10ha前後草地更新をしています。10年以内に1周するようになっていて、草地をよりよい状態に維持しています。
●飼料用トウモロコシについては、これまで除草剤散布を外部委託してきましたが、確実に適正なタイミングで施用できるよう、スプレイヤーを購入しました。除草の有無は収量性に大きく影響するので、今後は安定した生産性が期待できると考えています。
-
牛が食うために行っている工夫は?
●TMRを食わせ込むため、自動給餌機を使って多回給餌をしています。以前は5回/日でしたが、給餌回数が多すぎて牛が寝る時間が減ってしまうということがあったので、現在は1日に4回(うち1回は配合のみ)としています。
●牛がしっかり寝られるように敷料(麦稈)を出来るだけ多く入れるようにしています。
●エサ寄せは1日に2〜3回はするようにしています。手が回ればもう少しやりたいという気持ちもあります。
-
自給飼料の給与で苦労することは?
●収穫は、刈取りとキザミをワンマンでやっていて、多くの面積を一気に刈りその後刻むので、作業最初と最後で水分が変わってしまうことが課題です。対策として、コーンサイレージとの併用により水分変化を緩和させたり、2週間に一度程度飼料分析をして水分値を確認するようにしています。
取り組みの成果
●「1日4回の給餌」と「牛をしっかり寝させる」ことで、粗飼料乾物12kg以上、粗濃比50%以上をキープできています。
●自給飼料の安定は、乳量を維持し、また、疾病を増やさないためにも非常に重要と考えています。
●暑さによる影響を見越して、良いグラスサイレージを夏場に使用していますが、猛暑であった昨夏でも乳量の落ち込みがなく、自給飼料の重要性を改めて実感しました。
※掲載ノウハウは個人の見解に基づくもので一般に該当しないケースもあります。