この記事は2024年8月30日に掲載された情報となります。
(株)本別町TMRセンター_JA本別町S
左より(株)本別町TMRセンター篠原取締役、山下代表取締役 JA本別町購買部生産技術課 高橋主査
●DATA
経産牛頭数:1,234頭
草地面積:570ha
飼料用トウモロコシ面積:316ha、うち畑作農家委託分が約170ha
トウモロコシ品種:78日から100日
収穫作業:(株)アグリマネジメント十勝(JA子会社のコントラクター)で実施
飼料用トウモロコシの収穫について:JAがトウモロコシの生育状況を確認し、黄熟初期で収穫できるようなスケジュールを組んでいます。畑作農家委託分は、秋播き小麦播種前に収穫しなければならないので、収穫は9月上旬より開始しています。
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コーンサイレージ調製のポイントは?
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異なる熟期帯品種の利用で適期収穫しています
●収穫作業は、委託分を9月中旬までに、その後順次構成員の圃場分を行っています。RM78から100日まで異なる熟期帯を栽培することで、適期に収穫することができています。
●JAで収穫前及び収穫中に熟期調査を行い、その結果を基に、次年度どの圃場にどの品種を栽培するか、収穫の順番を考慮して決定しています。
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しっかり踏圧しています
●間口12mのバンカーに、ダンプに積んできた原料草を左右交互に降ろしてもらい、タイヤショベル2台で、踏んでいます。踏み終わったらユンボで形を整えています。
●コントラは、研修会でサイレージの作り方を学んでおり、基本的な踏圧方法を習得しています。現場でも、丁寧に踏圧するよう声かけをしています。近い圃場ではダンプを待たせることもありますが、それほど踏圧は重要と考えています。
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切断長やクラッシャー幅を調整しています
●13㎜設定を基本にして、収穫の最初にJAがパーティクルセパレータ—にて確認しています。中段に残るものが多くなるように調整しています。
●切断長が長いものは、牛が飼槽に残しているので、そのようなものが残らないようにしています。そのために1日に2回の刃研ぎを行っています。
●子実の状態を見て、クラッシャーのかかり具合も確認しています。昨年は登熟の進みが非常に早く、完熟状態であったにも関わらず十分にクラッシャーがかかっていました。
取り組みの成果
●ロスも少なく、生産性が高いため、コーンサイレージは十分な貯蔵期間を維持できるので、デンプンの消化率も高く、二次発酵もしにくいサイレージを使えるという好循環にもなっています。
●良い草(サイレージ)をとれば、良い餌(TMR)ができる。良い餌を食べさせれば乳量などに自然と答えがでてきます。この考えは構成員全員が持っており、同じ意識でサイレージを丁寧に作っています。結果は、乳検にもちゃんと出ていると実感しています。