昨年春から「北海道産乳をもぉ〜っと飲もぉ〜キャンペーン」を展開している北海道コカ・コーラボトリング株式会社。その一環で今回、道産ミルクをふんだんに使用した新商品「ジョージア バナナミルクコーヒー」が開発されました。3月にデビューしたばかりの新商品についてお聞きしました。
この記事は2023年4月1日に掲載された情報となります。
カスタマーマーケティング本部 アカウントマネージャー
石川昇輝さん(右)と菅原晴菜さん(左)
「北海道民のソウルドリンクと呼ばれるように育てていきたい」と新商品への思い入れもひとしお。
原材料の牛乳も砂糖も北海道産にこだわって
北海道コカ・コーラボトリング株式会社は、北海道を事業エリアとするどさんこ企業。北海道で流通する同社の製品の約9割が札幌市清田区にある札幌工場で製造されています。
「当社は北海道への貢献を企業理念に掲げており、製品の原材料は北海道産にこだわっています」と説明するのは、カスタマーマーケティング本部の石川さん。北海道の広大な大地で育まれたおいしい水はもちろん、牛乳や砂糖なども地産地消に力を入れてきたそうです。
特に牛乳をたっぷり使っているのが2012年に発売した「ジョージア ミルクコーヒー」。北海道限定品で、テレビCMをしていないにもかかわらず、広く道民に愛飲されています。そして、この人気商品の初めてのフレーバー製品として新発売されたのが「ジョージア バナナミルクコーヒー」。甘くてミルキーな味わいはそのままに、バナナフレーバーをプラス。すっきりと飲み飽きないおいしさが特徴です。
「コロナ禍で低迷する牛乳の消費に貢献したいと、昨年の春から牛乳の消費拡大を目的に、北海道産乳をもぉ〜っと飲もぉ〜キャンペーンを展開してきました。この新商品もその一環で、約1年かけて製品化したものです」
開発経緯を教えてくれたのは、同じくカスタマーマーケティング本部の菅原さん。さまざまなフレーバーを試す中でコーヒーと相性の良いバナナが選ばれたそうです。
地産地消の推進で、持続可能な酪農・乳業に貢献したい
実は同社が酪農支援に積極的なのはコロナ禍以前から。2019年にはホクレンと「北海道酪農応援事業推進協定」を締結しています。
「胆振東部地震の時のブラックアウトで牛の飲み水が供給できなくなった牧場があると知り、当社の工場と物流網を使えば災害時も水をお届けできると提案しました。あわせて売り上げの一部を酪農家への支援物資の寄贈に充てる『MOOMOO(も〜も〜)自販機』の設置も開始しました」と石川さん。
そして、スマートフォン用アプリ「Coke ON」では、北海道産牛乳を使用した製品を購入すると、オリジナルデザインのスタンプをプレゼントする取り組みも行いました。こうした地産地消の推進はフードマイレージ削減につながり、環境負荷低減にも直結。SDGsの課題解決にもつながります。
「札幌工場で使うミルクは100%北海道産です。北海道産牛乳は高品質で安全安心。生産者さんがいなくては私たちの商品は成り立ちません。当社では中長期にわたって事業活動とSDGsを連動させた取り組みを継続することで、持続可能な酪農・乳業の実現に貢献していきます」と菅原さん。環境意識の高い若い世代はもちろん、道外や海外からの観光客も含め、一人でも多くの人にこの新商品を届けたいと考えています。