マンガで分かる!

GAP入門VOL.8 器具洗浄と記録

キーワード:GAPマンガ

防除作業が終わるとほっとしますが、気を緩めずに散布器具の洗浄や、使用農薬などの記録をしっかり行うことが大切です。あらかじめ定めた手順に沿って行うことで、より確実な作業につながります。

この記事は2020年8月1日に掲載された情報となります。

ホクレン 訓子府実証農場 農産技術課 係長 佐久間 芳則

ホクレン 訓子府実証農場 農産技術課
係長 佐久間 芳則

GAP入門 VOL.8 器具洗浄と記録

 

当課の農薬散布後の洗浄や記録までの手順を紹介すると、

①散布器具の洗浄〜農薬散布後は速やかにタンク、散布機、ホース、ノズルを3回以上洗浄する。作業は洗浄水が農産物に誤って付着しないよう所定の場所で行う。
②防除衣、防除具の洗浄〜防除衣や手袋等の防除具は脱ぎ、洗浄する。
③在庫台帳への記録〜農薬在庫台帳へ使用した量と在庫量を記載する。
④使用記録簿への記録〜品目、使用圃場、使用日、農薬名、使用量などを記録・検証する。

となります。

使用した器具は、しっかり洗浄しないと薬剤が残って次にそれを使う時に混入し、残留農薬基準値超過にもつながりかねません(アグリポート 25号特集でも紹介)。

また、農薬の使用記録は、適切に農薬を使った裏付けとなるものです。事前の農薬使用計画どおりでも必要な事項を記録し、農薬管理責任者が検証(確認)することも大切です。

次号は「責任者の明確化」について紹介します。