コネクテッドファーム通信(2024年9月)
取り組みNOW ~生産性向上

ホクレンGISを利用した圃場管理

キーワード:RTKシステムコネクテッドファームホクレンGIS可変施肥生産性向上
この記事は2024年9月2日に掲載された情報となります。

訓子府実証農場 農産技術課

 

ホクレン訓子府実証農場では、ホクレンがJA向けに提供している地理情報システム「ホクレンGIS」を、農場内の約30筆の圃場管理で利用しています。その内の5筆、農産技術課の実証試験で管理している畑作圃場(図1)での取り組み内容を紹介します。

(1)高精度測量機能
農産技術課では衛星サービスを利用した可変施肥を行っていますが、利用するにはサービスへの圃場登録(位置情報を含む)が必要になります。より精度の高い施肥作業を可能とするため、ホクレンGISでのホクレンRTKシステムとの連動による測量機能を使い、より高精度な圃場図を作成、そのデータを用いて圃場登録を行っています(図2)。

(2)地点登録機能
また、ホクレンGISには、任意の「地点を登録する」機能があり、登録した地点を表示することができます。当課はそれを調査地点の位置確認に利用しています。
具体的には、衛星サービスなどから収量や土壌分析など調査したい箇所のデータ(位置情報)を得て、それをホクレンGISに読み込ませ登録し(図3)、調査時は、前述のRTKシステムとの連動機能を利用し、スマホアプリ上で今いる地点を確認しながら、調査箇所へ向かい調査を行います。これで目的とする正確な場所の調査が可能となりました。
当課では、ホクレンGISのより効果的な活用方法を検討し、今後も情報発信を行っていきます。

図1. ホクレンGISパソコンソフトウェア画面
(赤い四角で囲った箇所が畑作の実証試験圃場)

 

図2. ホクレンGISと同じ圃場が登録されている
衛星サービスの画面(スペースアグリ社《帯広市》提供)

 

図3.圃場の調査地点を登録したホクレンGIS画面(赤い点が調査地点)